【文スト】純粋かも知れない素敵帽子とヤツガレと包帯の恋愛奮闘記【旧双黒】【芥川龍之介】【短編集】

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芥川「此れが無花果の天麩羅……！！！」


無花果の天麩羅を前に

キラキラと目を輝かせ

おぉ…！

と言葉を漏らす芥川君

あらやだ此の子可愛いん…

芥川君は箸を手に取り

無花果の天麩羅を挟み

はむっ

と小さな口に天麩羅を入れる

何だよはむって

食べ方も可愛過ぎかお前もう


「如何？美味しい？」

芥川「んぐっ…。美味い！美味いぞ！甘くて、口に入れた瞬間、とろっと溶けて…料理の中で一番好きやも知れん！」

「芥川君が大絶賛してるなら、相当美味しいんだろうね」

紅葉「紫蘇の天麩羅も中々美味じゃぞ。ほれ、Aも食べてみい」

「え、い、いや自分で頼みますから大丈」

紅葉「遠慮せんでええ。今回は私が奢ってやる故」

「そんな！申し訳な」

紅葉「上司の言葉には甘えるものじゃぞ？」

「うっ…わ、判りました…」

紅葉「ほれ、あーん」

「あーん！？」


姐さんに

差し出された紫蘇の天麩羅を

渋々

顔を赤くし乍らパクッと口に入れる

真逆のあーんで食べさせられるとは……

個室だったから良いものを


芥川「…僕もAにあーんと云うものをしてみたい」

「ええ！？」

芥川「ほら、あーん」

「え、う、あ、あーん…？」


戸惑いつつも

芥川君のお願いを断れず

差し出された天麩羅を食べる

うぅ…

姐さんの時以上に恥ずいッ……！！


芥川「照れてる姿も愛いな」

紅葉「同感じゃ。照れてる姿を携帯電話の待ち受けにするのもええのう！」

芥川「いいですね其れ」

「ちょっ、私の照れた顔待ち受けにするのは止めて！？恥ずいから！」

芥川「残念ながら、Aの其の願いは聞けぬ」

紅葉「Aが可愛過ぎるのが悪いんじゃ」

「理不尽ッッッ！！！」

恋仲疑惑【太宰治・中原中也・芥川龍之介】中原ミレー様リク→←昼休憩【芥川龍之介】月華様リク

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