story ５８ ページ14
長い旅路を終え、港へ出迎えてくれたのはペロスペローさんだった。
何でもカタクリさんはママのところへ行っていて迎えには来られないとか。
残念だが仕方がない。
「長旅ご苦労だったな、ペロリン。荷物を持とう」
『あ、ありがとうございます。…すみません。帰国早々ご迷惑をお掛けしてしまって…』
「構わんさ。甥っ子たちの顔を見たいというのもあったからな。…飴は舐められるのか？」
まだですよ、と言うと残念そうな顔をしたお義兄さん。
少しだけ可愛いと思ってしまった。
そんなことは絶対に言えないけど。
でもどこかカタクリさんに似て可愛らしい一面がある。
そこはやっぱり兄弟なんだなと改めて分かる。
「顔に何かついてるか？」
『あ、いえ！ …そ、そう言えば、カタクリさんはいつ頃帰られるのでしょうか』
「それはママ次第だな、ペロリン」
私たちが着々と城へと足を進めると、おんぶしたシミックが突然泣き出した。
抱っこしていたルビュールがそれに驚いて泣き出す。
「どうした？」
『わ、分かりません…！ 眠いのかしら…』
眠いと言っても船で必要な睡眠は取ったし、ミルクもあげた。
原因分からずのまま、子どもたちを揺らしてあやす。
お義兄さんも何とかあやしてくれていた。
「もしかすると…」
『…？』
「父親が恋しいのかもしれないな」
お義兄さんに言われてハッとした。
私だけが彼に会いたいわけじゃないのに…
私は子供たちの気持ちを理解出来ていないのかも──
続く (更新停止中)
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水蓮(プロフ) - 全て読ませていただきました！とても面白くてカタクリ様にキュンキュンしています笑 応援しています！ (2022年12月25日 0時) (
レス) @page14 id: 8dbbfcfc0f (このIDを非表示/違反報告)
箱 - 面白くて一気に読んで見ました (2022年11月5日 20時) (レス) @page14 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
嫉妬丸(プロフ) - ティナさん» そう言っていただけてとでも嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2018年7月13日 12時) (レス) id: 20c6fb2206 (このIDを非表示/違反報告)
ティナ(プロフ) - 嫉妬丸さんの小説大好きです！応援しています！ (2018年7月11日 23時) (レス) id: d2516c414c (このIDを非表示/違反報告)
嫉妬丸(プロフ) - mimiさん» そうですね！早く二人を会わせてあげたい！！ 嫉妬させたい！！ やりたいことが満載です！！ (2017年12月24日 13時) (レス) id: 7e301dfb87 (このIDを非表示/違反報告)
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