静かなあの子は友情を知らない

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ﾁｭﾝﾁｭﾝ


んんっ


私は精一杯の伸びをして散歩に出る準備をしていたが、ふと思い出した


そういえば最近ティブとギブに会いに行ってないかも


あの猫たちはたまに実験に使える草を持ってきてくれるからありがたいんだよね


久々に会いに行くかぁ


準備を終え鏡で服装を確認した


休みだからオシャレをしてみたんだけどどうかな


やっぱりスカートは足がスースーする


大学では黒のワンピースの中に短パン履いてるからそうでも無いけど


まぁいいや、そろそろ家出るか


ﾄｺﾄｺ


あれ、こんなとこに夜間飛行が落ちてる


そういえばマダムたちが夜間飛行欲しがってたな


後で持って言ってあげよ


ｶﾞｻｶﾞｻ

ﾊﾞｯ


『うわっ、あ！ティブ久しぶり』


ｼｬｰｯ(こっちくんな！)


『全然会いに来なかったからって怒らないでよー』


ちなみに私は動物言語学も身につけてるからティブがなんて言ってるか分かる


『お詫びに何かしてあげるから許して。そういえばギブは？』


ティブ(あ？じゃあ、餌持ってこい！ギブか？ギブは今飼い主の家にいる)


『えー、餌？そんなんでいいの？じゃあ今から買いに行くか』


ティブ(俺も連れてけ！)


『いいよー、ティブが選んでくれる？』


ティブ(あぁ！高ぇの買わせてやる！)


『ﾌﾌｯ可愛いから沢山買ってあげる』


ティブ(俺は可愛くねぇ！)


『そっかそっか』ﾆﾔﾆﾔ


ティブ(聞けや！)

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