静かなあの子は友情を知らない

9 ページ9

・


そんなこんなで私は2年生になった


授業も1年の時よりは面白いし、楽しみになったことといえば授業後のドクターとの実験かな


両親がマダムとドクターと仲が良かったから私も敬語を外していいと言われるほど仲が良くなった


でも、ドクターが行っている実験で苦手なものがある


それは変身魔法だ


だって倉庫に実験材料にされる動物がいるんだもの


それに実験に失敗された動物たちも保管されている


マダム「アイラ？何をそんなに暗い顔をしているの？」


『ﾊｯ、ごめんマダム。ぼーっとしてた』


マダム「そう、今日もドクターと実験するのかしら？少しは休んだらどう？」


『えー、実験するの好きなんだよ』


マダム「でも、少し休んだ方がいいわ。目に隈ができてるわよ。今日から1ヶ月はアイラを出席停止にしますね。授業の単位は含まれません。存分に休暇を楽しんでくださいね」


『そんなぁ、私実験がしたいだけなのに……マダムのいじわる』ﾌﾟｸｯ


私は怒っていると頬をふくらませた


マダム「ﾌﾌｯそんなことをしても怖くないですよ。ほら、お帰り」


ﾌﾜｯ


急に浮遊感が来たと思ったらいつの間にか私の家に転移されていた


マダムめ転移魔法使ったな。卑怯だ


でも久しぶりの家だからゆっくりするか


あ、でも1回実験してからにしよ〜


.....！？


魔法が出ない！どういうこと！？


もしかして、魔法使えなくなるように魔法かけられた！？


最悪だ！1ヶ月間使えないってことじゃん！


もういいや、寝よ


マダムに頭の中で文句を言うのも疲れ、自分のベットに寝転がった


こんなゆっくり出来るの久しぶりだな


私は陽の光の温かさに眠くなり、いつの間にか眠りについた

10→←8

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す