双黒＋αがヒロアカの世界に転生しました。 (ページ5)

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第２話ページ5

『中也さん！！中也さん！！！中也さん！！！！』
中原「おお、A。どうした、また太宰に虐められたか」
太宰「しっつれいな！私は中也以外虐めたことなど無いよ！！ましてやAの事を虐める訳が無いだろう相変わらず頭が足りてないね中也！」
中原「んだとォ！？」

賑やかな言い合いが始まる前に割り込みストップを掛け、中也の買ってきたものについての話に切り替える。

『ちょ、ストップストップ！喧嘩ならせめて夕飯の後にして！中也さん、今日は何買ってきたんですか？』
中原「敬語に戻ってんぞ。今日はベーコンとウインナー……あと足りないから醤油とケチャップも買ってきたぜ」
『おっ！その材料はまさか……』
中原「そのまさかだ」

中也はその整った顔に快活な笑顔を浮かべ、手に持ったエコバッグからーーパスタを取り出した！！

『ナポリタンだー！中也さんのナポリタン！めちゃめちゃ美味いやつ！！！』
中原「そうか？ありがとな、作ってやるから後から来い、食器洗ってくれ」
『了解、じゃあ太宰さん抑えておくよ』

僕には苦笑い、太宰には眉間に皺を寄せた最高に不機嫌そうな顔を向けて、中也は台所に向かっていった。同じく横で不機嫌そうにする太宰に吹き出す。やはり、前世からの縁は治らないらしい。この世界に転生して個人で協力しなければいけない状況になっても、二人の不仲は治る兆候すら見せなかった。