第1話 ページ4
太宰「ふぅん、雄英高校、ねえ……」
『太宰さ……太宰、どうしたの?』
太宰「やぁA、まだ慣れないのかい?」
『中々、ね』
もう十一年目なのに、と太宰は笑い、再度マウスを動かし始める。
太宰「高校について調べていたのだよ、そろそろ成績優秀な私達も考えないと」
『あはは…….』
苦笑いして目を逸らす。否定をしたい所だが、世間一般的に見れば僕達はまず間違いなく優等生だ。
全国模試一位…太宰治、朝霧A。
真逆一位が二人、しかも相手が同居人だとは。
だが、お互いに勉学で誰かに負ける気はしないし、誰かに負ける場面も思い浮かばない。
負けるとしたらそれこそ、今向かい合っている相手くらいくらいしかーー。
その事に思わず笑みを零すと、ガチャ、と玄関がこの世で最も愛しい人の帰りを告げる。
僕はそれだけで破顔し、太宰はそれだけで嫌そうな顔をして、喜色満面の僕の顔を見て複雑そうに項垂れた。
中原「帰ったぞー」
短けぇw
何で思い付かないんだ、僕の脳味噌……!
テスト期間中だから?……そういえばそうだったね……。
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凍吾 - はじめましてとっても面白かった! 更新してください!お願い致します (2019年8月24日 17時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三日月ピエロ | 作成日時:2018年5月16日 14時