第２話 ページ4
第２話
「てめぇが何をやれるんだぁ？無個性のてめぇがよぉ！！」
ＨＲで僕が雄英を第一志望にしていることを暴露され、かっちゃんが僕を突き飛ばす。言い返さなきゃいけないのに、かっちゃんの顔を見れない…。
記念受験。
そうクラスの皆がクスクスと笑うけど、僕だって本気なんだ。本気でヒーローに…！！
「これはいったい何の騒ぎかしら？」
鈴のような気品のある声。ざわついていた皆がハッとして教室の入口を見ると、先日生徒会長になった鳳憑生徒会長がいた。
太ももまで伸びた真っ黒な髪がハラハラと揺れる。
クラスメイトは「生徒会長だ！」「今日も綺麗…」「俺隣の席だからいっつも緊張すんだよなぁ」とまたざわつき始めた。
「先生、生徒会の会議が長引いてしまって遅くなりました」
「おお！構わん構わん、鳳憑は生徒会長なんだからな！」
まだ生徒会長になって数日しか経ってないけど、まるでずっとそうであったかのように生徒会長としての風格がある。
鳳憑さんを慕う人は多くても、逆らう人なんで誰もいない。教師も生徒も彼女には一目置いていた。
ただ、一人を除いて。
「それで……またあなたの仕業？爆豪勝己」
「ああ？てめぇにゃ関係ねぇだろ」
「今はＨＲ中のはずよ。私情で動いているのなら早く席に戻りなさい」
「っ……………」
かっちゃんは舌打ちすると席に戻っていった。
すごい、あのかっちゃんをたった一言で。
鳳憑さんは長い髪とスカートを揺らしながら僕の目の前に立つと、スッと手を差し伸べてきた。
「大丈夫？あなたも早く席に戻りなさい」
「は、ははははいっ！！」
「ふふっ、どうして同学年なのに敬語を使うの？私達に上下関係なんて無いはずよ」
赤い瞳に僕がうつる。
吸い込まれそうな目だ。
容姿端麗、頭脳明晰。
運動神経も抜群で慈悲深い。
そのうえリーダーシップもある。
完璧人間という言葉は
まるでこの人のためにあるようだ。
最高に、格好いい。
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mayu0809!(プロフ) - NAOKI様の小説最近見つけて読ませて頂いているのですがどの話も表現が尊くて大好きです！挿絵も沢山入れてくださっているので読みやすくて文字だけの小説読むのが苦手な私にとって有難いです！ (2021年5月22日 13時) (
レス) id: 3167097c83 (このIDを非表示/違反報告)
mayu0809!(プロフ) - NAOKI様の小説最近見つけて読ませて頂いているのですがどの話も表現が尊くて大好きです！挿絵も沢山入れてくださっているので読みやすくて文字だけの小説読むのが苦手な私にとって有難いです！ (2021年5月22日 13時) (レス) id: 3167097c83 (このIDを非表示/違反報告)
晏(プロフ) - この作品が好きすぎて、何度も見直しています！ 感動しすぎてこれを読む時は、ティッシュが必ず横に置いてあります。 (2021年3月17日 0時) (レス) id: 440a1ef8ed (このIDを非表示/違反報告)
きなこ餅(プロフ) - 感動です...あれっ、足元に大量のテェィッシュが...笑。素敵な文章ですね！こんな文章が書けるようになりたいです。これからも、応援しています！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 349b1bb88e (このIDを非表示/違反報告)
みゅーう - めっちゃ感動しました。ボロ泣きしました。素敵な作品を書いて頂きありがとうございます！ (2019年7月22日 1時) (レス) id: b0c04a8a2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NAOKI
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/naoki-/
作成日時：2017年12月15日 7時
