第22話 ページ25
第22話
クソッ、今日はまじで疲れた。
家のベッドに倒れ込み溜め息を吐く。
あの女のせいでアイツらに質問責めにされ、俺の体力は削られていた。当の本人はＨＲの後連れて行かれてから帰ってこない。
家に帰ったのか？
24時間も一緒にいられちゃ鬱陶しい。来週は雄英体育祭もある……気ぃ引き締めねぇと。
「随分お疲れなのね」
「ッ！？」
いつの間に居たのか、鳳憑がすぐ横にいた。
神出鬼没かよ……。
「てめぇ家に帰らねぇのか」
「帰る家なんてないわ」
「は？てめぇん家があるだろうが」
「ああ……家族は私が個性を発現させたこと知らないのよ。バレないように黙って出てきたから」
黙って出てきた？
家族にも？
それじゃあ、こいつがまだこの世に居ることを知らないってことなのか？
「なんで……」
「バレれば当然お家の為にこれからも動かなければいけない。そうしたら、あなたの元に来れなかったからよ」
………そんな、理由で。
ベッドで仰向けになっている俺に鳳憑が音もなくスゥ…と近づき、覆いかぶさってくる。重くないのに、圧迫感があって息が詰まりそうだ。
鼻がぶつかりそうな程近いコイツの顔。
「大丈夫よ、ちゃんとここにいる」
「……………俺は」
今更、お前が逃げるなんて思ってねぇよ。お前は死んでもなお俺との約束を果たしに来るような女だ。
そう言おうとしたが、分かってると言わんばかりに鳳憑によって遮られた。触れた感触はない。でも、確かにいま
唇と唇が……重なった。
なんだ、変な状況なのに心が穏やかだ。
というか、めちゃくちゃ眠い。
なんでキスされてんのかとか
考えられないくらい……眠い。
ゆっくりと俺の意識は飛んでいった。
「今は眠りなさい。おやすみ、爆豪勝己」
.
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mayu0809!(プロフ) - NAOKI様の小説最近見つけて読ませて頂いているのですがどの話も表現が尊くて大好きです！挿絵も沢山入れてくださっているので読みやすくて文字だけの小説読むのが苦手な私にとって有難いです！ (2021年5月22日 13時) (
レス) id: 3167097c83 (このIDを非表示/違反報告)
mayu0809!(プロフ) - NAOKI様の小説最近見つけて読ませて頂いているのですがどの話も表現が尊くて大好きです！挿絵も沢山入れてくださっているので読みやすくて文字だけの小説読むのが苦手な私にとって有難いです！ (2021年5月22日 13時) (レス) id: 3167097c83 (このIDを非表示/違反報告)
晏(プロフ) - この作品が好きすぎて、何度も見直しています！ 感動しすぎてこれを読む時は、ティッシュが必ず横に置いてあります。 (2021年3月17日 0時) (レス) id: 440a1ef8ed (このIDを非表示/違反報告)
きなこ餅(プロフ) - 感動です...あれっ、足元に大量のテェィッシュが...笑。素敵な文章ですね！こんな文章が書けるようになりたいです。これからも、応援しています！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 349b1bb88e (このIDを非表示/違反報告)
みゅーう - めっちゃ感動しました。ボロ泣きしました。素敵な作品を書いて頂きありがとうございます！ (2019年7月22日 1時) (レス) id: b0c04a8a2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NAOKI
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/naoki-/
作成日時：2017年12月15日 7時
