第９話 ページ11
第９話
秋は嫌いだ。
うるせぇモブ共が、余計にうるさくなる。原因は秋に行われる行事の１つ、文化祭のせいだった。
わざわざ日曜日に学校来て、出店だのなんだのと。騒がしくてイライラするがそれでも毎年恒例の行事だ、出なきゃ単位に響く。
俺のクラスは喫茶店。
昼間になり客足も増えていた。
俺は厨房でただボーッと外を眺める。
「おーい爆豪。暇ならちょっと手伝ってくれよ」
「知らねぇよ、てめぇらで勝手にやれや」
気分が乗らねぇ。
なんでンなことしなきゃいけねぇんだ。
「結構繁盛してるわね」
「あ！生徒会長！！」
「ごめんなさい、私もクラスメイトなのに手伝えなくて」
「いやいや生徒会の仕事っすよね！」
「私達に任せて下さい！！」
くそ、面倒なのが来た。
生徒会の仕事でこっちに参加出来なかった鳳憑が入ってきたことで、他のやつらも気合を入れ直す。
そしてただ一人椅子に座っている俺に目を向けると目を細め、フッ…と笑った。あれは、馬鹿にする時の笑い方だ。
「あなたは何故サボっているの？」
「サボってんじゃねぇよ。コイツらがへましねぇか見てやってんだろうが」
「…………そう」
負けじと嘲笑うようにそう言えば、腹黒女は目を伏せ他の奴らに目を向ける。
「みんな、彼を許してあげて。彼はあんな人相だから接客はまず無理だし、きっと料理も“下手くそ”だから役に立てないのよ」
「…………は？」
俺がぽかんとしていると、他の奴らは「任せて下さい！」「俺らだけでも頑張るんで！」と騒ぐ。
俺が…下手くそ、だと？
ガタンッと椅子を倒し立ち上がった。
額にぴくぴくと青筋を浮かべ、鳳憑を睨む。
「なめてんじゃねぇ……てめぇより美味いメシ作れるわ！！」
「ふふっ、少しだけ付き合ってあげましょう」
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mayu0809!(プロフ) - NAOKI様の小説最近見つけて読ませて頂いているのですがどの話も表現が尊くて大好きです！挿絵も沢山入れてくださっているので読みやすくて文字だけの小説読むのが苦手な私にとって有難いです！ (2021年5月22日 13時) (
レス) id: 3167097c83 (このIDを非表示/違反報告)
mayu0809!(プロフ) - NAOKI様の小説最近見つけて読ませて頂いているのですがどの話も表現が尊くて大好きです！挿絵も沢山入れてくださっているので読みやすくて文字だけの小説読むのが苦手な私にとって有難いです！ (2021年5月22日 13時) (レス) id: 3167097c83 (このIDを非表示/違反報告)
晏(プロフ) - この作品が好きすぎて、何度も見直しています！ 感動しすぎてこれを読む時は、ティッシュが必ず横に置いてあります。 (2021年3月17日 0時) (レス) id: 440a1ef8ed (このIDを非表示/違反報告)
きなこ餅(プロフ) - 感動です...あれっ、足元に大量のテェィッシュが...笑。素敵な文章ですね！こんな文章が書けるようになりたいです。これからも、応援しています！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 349b1bb88e (このIDを非表示/違反報告)
みゅーう - めっちゃ感動しました。ボロ泣きしました。素敵な作品を書いて頂きありがとうございます！ (2019年7月22日 1時) (レス) id: b0c04a8a2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NAOKI
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/naoki-/
作成日時：2017年12月15日 7時
