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帰ってくるのにそこまで時間はいらなかったみたい。潜ってから数分で私の前に現れた。
『ん？……何してるんですか？』
ジェイド「ほらァ、当ててみなよォ」
フロイド 「ふふっ、何をして僕たちが遊んでいるのか分かりますか？」
『(もう始まってるんだ)』
私の鼻が利かなかったら、目だけでは分からないかもしれない。でもすぐに分かった。
無臭なのがフロイドさんで、少しだけコロンの香りがするのはジェイドさん。
そこまで分かってから見ると、少しずつ彼らが違って見えるの。左右対称の髪も、片方だけ金色の瞳も筋肉の付き方も。違和感がわかる。
ジェイド「どうしたのォー？分かんない？」
フロイド「おやおや、残念ですね」
二人はお互いの顔を見て笑い声をあげると、私の手をもっと強く掴んでくる。
海の方に引っ張られる感覚がした。
ジェイド「分かんねぇなら、絞めるよ？」
ドスの効いた声が響く。
『あのっ……絞めるのは待ってください』
ジェイド「はァ？今更負け惜しみ〜？つまんねぇ奴。やっちゃおうぜ？ジェイド」
フロイド 「ええ、フロイド」
『……左がジェイドさんで、右がフロイドさんですね？あなた達のやっていらっしゃる遊びは、お互いの真似ごっこです。合ってますか？』
「は……………！？」
ジェイドさんの真似をしていたフロイドさんが声を上げた。
「……………」
ジェイドさんは声を出していない。
『そ、そんな驚きます？』
私が目を瞬かせていると、フロイドさんがギュッと抱きついてきた。
これは多分、絞められてはいない……はず。
「あはっ……シロイルカちゃんすごい！！」
『へ！？』
「俺たちの真似ごっこ、当てられた奴全然いねぇのに一瞬で当てるとかスゲェ！！！」
フロイドさんに抱きつかれて、身体が大きくゆらゆらと揺れる。……フロイドさんって子供みたい。可愛い人だなぁ。
『冷た……ッ』
尾びれが揺れて、ピシャっと海水が乾き始めていた服にたくさんかかった。
「………(アズールと両親しか分からなかった僕たちの真似を一瞬で分かってしまうなんて)」
「あはっ！違う遊びもしようよー！！」
『は、はい！って、濡れます！あの………助けてくださいジェイドさん！！』
「ふふっ、嫌です。だから言ったでしょう。フロイドの性格にはお気をつけなさいと」
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華麟(プロフ) - オレオレオさん» ご指摘ありがとうございます。訂正しました。 (2020年12月15日 22時) (
レス) id: 75feb1bede (このIDを非表示/違反報告)
オレオレオ - すみません、21話が更新されないまま22話が更新されてるんですけど、これはこっちの問題なんでしょうか？ (2020年12月15日 18時) (レス) id: ba06124240 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - え、めっちゃ続き気になります！カリム達と出会ってるからルーナも行くのかな？NRC、 (2020年12月11日 16時) (レス) id: 1fc8fa02db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Estel | 作成日時：2020年12月5日 23時
