＊ お菓子略奪戦争 ページ7
私はその日大きな失敗をしてしまった。
それは.....
朝食を抜いて来てしまった事。
若武から、緊急集合がかかり食べる時間がなくなってしまったのだ。
(もちろんこっちの方が、大事だし)
しかし、そう思っていてもお腹は言うことを聞いてくれない。
ならないで！がまんするんだ私。
＊
若武の家に着くと、もうみんな来ていた。
みんなでテーブルを囲み、近寄りがたい雰囲気だった。
「やあ、アーヤ」
黒木君が私に気づき、声をかける。
「黒木君。それより何か事件があったの」
私は、わくわくした気持ちをつのらせる。
が、お腹が鳴り気落ちする。
「事件はないけど、略奪戦争がおきるぜ。きっと」
お菓子.....。
私はその言葉に強く惹かれる。
「みんな、アーヤが来たよ」
黒木君が声をかけると、よっしゃ。というように若武は立ち上がり、テーブルの中央にあった箱を手に取る。
「これはな.....」
私はゴクリと、喉を鳴らす。
「これはな.....」
若武はもったいぶって、その先を言わない。
「早くしろよ」
上杉君が、がまんできないというように、怒る。
若武はそれに反応するが、翼にその箱を取られてしまい、上杉君どころではなくなる。
「俺が説明するよ。優しい、優しい若武先生が高級菓子をおごってくれるって」
そう翼はいい、箱を開けて見せてくれる。
そこには、色鮮やかなフルーツのパウンドケーキが入っていた。
「どうだ。食べたいだろう。よし、食わせてやる」
いいところを翼に待っていかれた若武だが、おだてられ、特げになる。
「早く食べようよ！」
小塚君は急かすように言う。
「俺はいいよ。誰か食べなよ」
黒木君はソファにもたれかかりながら話す。
こんな美味しそうなお菓子を目の前にして！
これって、子供の証拠なのだろうか。
「何を言ってるんだ。食え。俺がおごるって言ってんだ」
と、若武が黒木君に近付いていくと翼にぶつかり、パウンドケーキが手から離れ、宙を舞う。
若武なんてことを！！
パウンドケーキはぼとぼとと、床に落ちる。
しかし、まだ一個が空中にある。
私たちは我先に、と飛びかかる。
「「「「「あー！」」」」」
パウンドケーキは、小塚君の口に吸い込まれるように、うまく入る。
「あ、おいし... 」
小塚君のその言葉でフィニッシュ。
若武、上杉君、翼は小塚君に歩み寄る。
「出せ」
「お腹割るのはどう？」
「名案だな」
小塚は後ろに慌てて、下がる。
「ごごごごめん！食べるつもりじゃあ！！」
続く？
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禰猫 - 面白かったー。｢じゃあ美門彩になる？｣浜田組+彩(特に七彩と美彩)が好きな私...きゅんきゅんしちゃって隣に人がいなかったら｢キャーッ!｣と叫んで笑っているはずです!必死に我慢しましたから。最高でした。 (2020年7月11日 23時) (
レス) id: e8c0aaebea (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 面白いですね！黒木くん、台本になにを...(笑)上杉くんに頭を食べられた腹いせですかね？ (2019年3月15日 17時) (レス) id: a029c04e11 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらち*(プロフ) - 私、普段はコメディは書かないので、キャラが崩壊しまくってしまって... (2017年2月2日 19時) (レス) id: 2c3f42c40a (このIDを非表示/違反報告)
紫穂 - むちゃくちゃ笑ったわ (2017年2月2日 6時) (レス) id: 59f91ca1f6 (このIDを非表示/違反報告)
りか - うーん、、、 (2016年11月21日 17時) (レス) id: 17266e6610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆらち* | 作成日時：2016年6月4日 18時
