69 ページ19
・
「んじゃ、俺帰るわ。」
「もう帰るんすか？」
テーブルの上の素麺が半分に減ったところで、
忠義くんが箸を置いた。
「この後照史のとこも行かなあかんからな。それも2人に頼まれてん。」
「そっちも流しそうめんですか？」
「いや、そっちは定期訪問やな。」
「そうですか。」
「ほんまこき使いすぎやで。外もあっついのに。」
「大変ですね。」
気だるそうに立ち上がる忠義くん。
見送りのため俺も立ち上がる。
忠義くんが玄関のドアを開けると、
むあっとした蒸し暑い空気が家の中に少し入ってくる。
そのまま出ていくと思った忠義くんは、
一旦開いたドアから手を離し、俺の方を振り返った。
「なんかあったらちゃんと連絡せーよ。
今日きたら和也入院しとるし。びっくりしたで。」
「すみません…」
「俺でも、候隆くんでもええし。
相談しずらいんやったら照史の方でもええからな。」
「はい、ありがとうございます。」
「おん、ほんじゃーな。」
一度しまったドアを再び開いて、
次こそは本当に帰って行った。
別に黙ってるつもりはなかったんやけど、
タイミングがなかったというか。
でも忠義くんから侯隆くんに連絡がいったら、
それはそれで心配かけてまうし。
あとでメールで報告するか。
玄関のドアに鍵をかけ、リビングへと戻る。
外の丈くんが持つザルにもまだまだ大量の素麺。
これは夜も、下手したら明日の朝も素麺やな。
恭平と謙杜あたりが文句言いそうやけど、しゃーない。
和也がおったら、
楽に食べ終えてただろうな。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 476人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月(プロフ) - mmさん» 承知致しました、！沢山質問してしまってすみませんでした！これからも作品を楽しみにさせて頂きます。 (8月25日 17時) (
レス) id: 434f5dca99 (このIDを非表示/違反報告)
mm(プロフ) - 月さん» パスワードはTwitterアカウント内で公開しています。詳しくはプライベッター内の注意事項に記載しておりますのでそちらをご確認頂ければ幸いです🙇💦 (8月25日 7時) (レス) id: 7a938f67ca (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - mmさん» アカウントを無事見つけることが出来ました！ありがとうございます。お願いばかりになってしまって申し訳ないのですが、パスワードを教えて頂くことは可能でしょうか。 (8月24日 23時) (レス) id: 434f5dca99 (このIDを非表示/違反報告)
mm(プロフ) - 月さん» アカウントはこちらです→@2022_mmk (8月22日 21時) (レス) id: 7a938f67ca (このIDを非表示/違反報告)
月(プロフ) - mmさん» ご回答ありがとうございます！そうなのですね、！どこかで言及されていましたら申し訳ないのですがTwitterのアカウントを教えて頂けたら嬉しいです。privatterのユザネで検索してみたのですが出てこなかったので... (8月22日 14時) (レス) id: 434f5dca99 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mm | 作成日時：2022年9月2日 7時
