【ヒロアカ】貴方の腕の中で。【爆豪勝己】 (ページ1)

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41話ページ1

電気に送られて家に着いてすぐ、私はノートと教科書、参考書を開いた。

鋭児郎は、勝己に教えてもらうって言ってたなあ。
あのヴィラン顔が、3位なんて…。

開始30分で私の手は止まった。
参考書を見ても分からない…。
私って、どうして雄英受かったんだろ…。

家を出て目の前の勝己の家。
ダメ元で行ってみようか。
彼女でもないのに変かな。

『…勉強教えてもらうだけだし…』

そっとインターホンを押すと、勝己のお母さんだろうか、元気な声が聞こえてきた。

『あ、あの、勝己…勝己くんいますか？』

「はいはーい！」

お母さんは、勝己ィィ！！と叫んですぐ、ドアが開いた。

「おま…なんで来てんだ」

『勉強…教えてください…』

「やぁだ！かーわーいーい！！勝己！あんたこんな可愛い彼女いたの！？」

『か、彼女じゃないんです…』

「あら、そうだったの！どうぞ！上がって！」

勝己の部屋に案内される。
初めて男の子の部屋に来たなぁ。
綺麗にしてるなぁ。

ベッドの前にあるローテーブルに持ってきた参考書達を並べる。

『何卒…』

土下座をする勢いで勝己に頭を下げると、勝己は少し笑った。

「ちげぇ。それはこっちの方程式」

『あ、そっか…ねぇ、これは？』

「あ？…それはこの数字当てはめて考えりゃ分かんだろ」

『あ、なるほど…』

テーブルを挟んで前に座る勝己。
たまに手が当たり、目が合い、その度にドキドキする。

『頭パンクしちゃう…』

「…やりゃ出来んじゃねぇか」

そう言ってノートを私に渡す勝己。
ノートを見ると、問題全てに丸がついていた。

『はぁっ…やったぁあ…』

「俺が教えてんだ！ったりめーだ」

『ありがとう…これで林間合宿行けるよ…』

「…は？なんでお前がくんだよ」

『相澤先生に頼まれたの。私の力を借りたいって』

「…アホ面知ってんのか？」

『まだ言ってないよ』

「絶対言うな」

「失礼するわよ〜Aちゃん夕飯食べていかない？」

『えっ！も、申し訳ないです』

「いいのよ！食べていって！」

勝己のお母さんって勝己とそっくりだなあ。
人と夕飯を食べたのはいつぶりだろうか。
あ、たまに電気と食べたっけ…。