検索窓
今日:3 hit、昨日:29 hit、合計:15,837 hit

107話 一郎side ページ42

一「…悪かった…」



柚「え?」




一「俺は、あの時…手を出した事もそうだが…

俺はお前の事を知った気になってただけだった…



それなのに、本当はお前の方がずっと…ずっと辛かったはずだ…


今更謝っても許して貰えるなんて思ってねぇし…

許してくれなくたっていい…けど、もう少し自分の事は大事にしてくれ」



柚「うん…いいよ

後、私もごめん…一郎に何も知らないくせにって言っちゃって…」




やっぱり、こいつは優しいな。

こんな俺でも、こうして謝ってくれて…



一「…あぁ、気にすんな…」


そうだ…名前なんて違ったって、こいつはこいつだ。


何も変わらない…優しい所も、少しはにかむように笑う所も…


それなのに、俺はとんだ馬鹿だ…


もう少しで、一生失ってはいけない奴を失うとこだった。





突然、電話がなり見ると寂雷先生からだった。



一「っ…はい、山田です」



寂『一郎くん、夜遅くに申し訳ありません…


柚華くんなんですが』




一「ここにいますよ…」



寂『…そうでしたか…分かりました…



明日、そちらに伺っても?』



一「はい…少し、柚華と変わりますか?」



寂『いえ、一郎くんがいれば大丈夫でしょう…


それでは、明日』



一「はい…」



柚「もしかして…寂雷先生?」



一「あぁ…明日、ここに来るって」


柚「はぁ、怒られちゃうなぁ」


一「大丈夫だ…事情を話せば分かってくれる…


それより、早く寝ようぜ…疲れただろ?」



柚「そうだね…」




翌日、寂雷先生だけのつもりが何故か他のディビジョンメンバー勢揃いできた。


柚「すみません…ご心配お掛けして」


寂「…まぁ、何はともあれ…意識が戻ったんです…

良しとしましょう…」



乱「もぉー!!

びっくりしたんだからね!!」


左「それで…?抜け出して、何やろうとしてたんだ?」



柚「…実は…


私が倒れる前に…ある封筒が送られてきたんです…


どうしても、気になって…一郎の所に…」



寂「…封筒と一郎くんになんの関係が?」


柚「一郎と言うか…一郎が持ってるUSBに関係があるんです…


確認したら、案の定…送られてきた住所が一致してました

その住所が私がいた…実験所から」



一「!?……実験所」


寂「…一体誰が…」


柚「…検討は着きます…

名前は゛劗蔴 恵魅゛…」



乱「…」


柚「ヒプノシスマイク開発者です…


そして、当時…子供達の教育係をしていた者です」

108話→←106話 一郎side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
92人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カメ - すっごく続きが楽しみです!更新楽しみです!作者様のペースで更新お待ちしております! (2021年9月16日 1時) (レス) id: a727910568 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもっちもっち - はじめて!一気読みさせていただきました。とてもおもしろかったです!更新楽しみにしてます! (2021年9月14日 19時) (レス) id: dfec547105 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユミカン | 作成日時:2021年7月19日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。