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106話 一郎side ページ41

早く起きろとは願ってたけど…

ここまで早く起きてくるとは思わなかった。





一「…お前…病院は…」


柚「抜け出してきた…



それより、アンタ…依頼でUSB貰わなかった??」


一「お、おう…」


柚「今すぐそれを…っい」


まだ、傷が痛むのか脇腹を抑えてしゃがみこんだ。


一「おっおい!!…」


柚華のほうに駆け寄り、体を支えた。


一「大丈夫か…!?




無理すんなよ…とりあえず、そこ座れ」




柚「うん…ありがとう…」





何が何やら分からない…ソファーに座らせて、店を閉めた。



一「それで、どうしたんだ…」



柚「…依頼で貰ったUSB、あれを見せて欲しい…」




一「おう…待ってろ」



柚「一応、三郎くんのパソコンで…


セキュリティ機能が高い方がハッキングされにくい」



一「わかった」



USBを持って、三郎の部屋に来た…



一「三郎…少しいいか?」



三「はい…って!?ゆっ柚華姉…さん?!」



柚「ごめんね、驚かせて……」



二「なになに?って…えぇ!?


柚…華…姉ちゃん」



二郎まで来て、2人は混乱していたが…事情を説明した。



三「分かりました…では、読み込んでみます!」




その数秒後に、USBを読み込むと…三郎が柚華に席を譲った。




柚「……やっぱり…送り主は、ここからか」



一「…!?」



柚「…ありがとう、私は家に戻る…




後、これは早く依頼主に返した方がいい…」




二「え!?無茶だよ…!!」




三「そうですよ!!まだ傷が…」




柚「大丈夫よ、これくらい…


心配しないで」




そうは言ってるけど…顔色が良くないし…汗もすごい。

これじゃあ、歩くのもやっとだろ…




柚「それじゃあ、」



一「待て…」



柚「…っ!?」




玄関に向かう柚華の腕を掴んだ…。

びっくりしたのか、目を丸くしてこっちを向いてる。



一「…ダメだ…


そんな状態で、行かせられるか…」




柚「けど…」




一「ここにいていいから…行くな…」




柚「…わかった…」





俺がこいつに、こんな事を言う権利はないと分かってる!





けど、まだ仲直りしてねぇ…

仲直りするまでは、こいつを失うわけには…






柚華はここに泊まる事になった。


寝る前に、柚華の元へ行くと…事務所の窓から何かを覗いていた。




一「何…見てんだ?」


柚「…いや、ちょっとね……



少し、風に当たってただけ」



一「そうか……




…なぁ、悪かった」



柚「え?」



一「…」

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カメ - すっごく続きが楽しみです!更新楽しみです!作者様のペースで更新お待ちしております! (2021年9月16日 1時) (レス) id: a727910568 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもっちもっち - はじめて!一気読みさせていただきました。とてもおもしろかったです!更新楽しみにしてます! (2021年9月14日 19時) (レス) id: dfec547105 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユミカン | 作成日時:2021年7月19日 0時

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