114話 簓side ページ39
靫「それで俺は…連中に殺されかけた…
けど、ある人のお陰で俺は幸い助かった」
簓「…ある人…?」
靫「その人の名前は言えないが……
命の恩人だ…
でもな、俺は……それを機に…」
簓「……!?」
靫「クロノスアビリティーが俺にも宿った……」
簓「…お前にそんな事が……」
衝撃の事実に俺はそんなくだらない言葉しか返せなかった。
柚華ちゃんがこれを知ったら…
靫「…悪いな…お前らに迷惑かけちまって」
簓「何言うてんねん…アホ!!
迷惑やて思うてへんわ…」
すると、靫彦は立ち上がった。
靫「…じゃあな」
簓「なァ…また来るんか?」
靫「………分からない…」
簓「絶対来い!!…柚華ちゃんに会ってやれや」
靫「…おぅ」
そして、靫彦は立ち去って行った。
その背中を見て、なんだか俺は二度と靫彦と、会えへんような気がしてならん。
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恵美side
恵「……」
無「…何を見ている」
ただ、大きな窓を見ていたら…無花果が話しかけた。
ここは中王区…
恵「別に……このだだっ広い世界を見ていただけよ」
無「…貴様でも…物思いにふける事があるんだな
…姉の事か」
恵「…あなただって、妹の事を思う時はあるでしょう?」
無「…フン…無駄口を叩くならさっさと仕事に戻れ」
そう言って、行ってしまった無花果…
そんな彼女もこの世の中のせいで大事な人を失ってしまった内の1人…
恵「…………姉…ねぇ
……姉さん」
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カメ - すっごく続きが楽しみです!更新楽しみです!作者様のペースで更新お待ちしております! (2021年9月16日 1時) (レス) id: a727910568 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもっちもっち - はじめて!一気読みさせていただきました。とてもおもしろかったです!更新楽しみにしてます! (2021年9月14日 19時) (レス) id: dfec547105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユミカン | 作成日時:2021年7月19日 0時