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105話 簓side ページ20

柚華ちゃんの後を追うと…気が付けば、港の橋まで来ていた。


簓「…柚華ちゃん!!」



柚「…っ来ないでよ」



そう言われながらも、近付くと…やっぱり、泣いていた。


それを見せないように、柚華ちゃんは顔を背けた。


簓「…」


柚「…何で私に構うの!!?



…ささにぃだって…本当は、嫌だったでしょ…


周りの人騙して…それでも平気で今まで生きてる…

怒って当然だよ」


簓「…あぁ…


確かに…俺は怒ってるかもしれへん」





柚「…っ!!」



簓「今まで、薄々感じてた事を黙って…




柚華ちゃんの事も…靫彦の事も…見て見ぬふりしてた自分に…!!







それ故に…柚華ちゃんは俺と再開した時から真実を話ずらかったはずや!!


だから、謝るのは俺の方や!!



ホンマに…ごめん!!」




俺は、柚華ちゃんに向かって思い切り頭を下げた。




まるで…長年悪い事をした犯罪者が、被害者の人達に謝るみたいに…



それくらい、謝りたかった……




これでも、足りんくらいや。





柚「…ささにぃ…」



簓「だから俺は決めたんや…



これ以上、見て見ぬふりは出来へん…俺は柚華ちゃんも…靫彦も救いたい…」



柚「…うっうぅ…


ささにぃ…」



柚華ちゃんの涙は増していった…けど、その分…


柚華ちゃんとの距離が近くなった。





俺は大きくなった柚華ちゃんを抱き締めた。

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カメ - すっごく続きが楽しみです!更新楽しみです!作者様のペースで更新お待ちしております! (2021年9月16日 1時) (レス) id: a727910568 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもっちもっち - はじめて!一気読みさせていただきました。とてもおもしろかったです!更新楽しみにしてます! (2021年9月14日 19時) (レス) id: dfec547105 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユミカン | 作成日時:2021年7月19日 0時

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