色んな恋を【短編集】

僕は頼りない？《泉田塔一郎》 ページ6

「ハァ…」


最近、自転車競技部のマネでありボクの彼女であるAに元気が無い。

先輩方が居る時はそれ程でもないが、ボクや後輩と居る時はよく先程のように溜息をついている。



泉「A、どうしたんだ？」

「塔一郎…。うぅん、何でも無いの。」

泉「A…」


ボクはこれでも一応Aの恋人だ。

だからこそ、何か悩みがあるならボクを頼って欲しい。


「あのね、塔一郎…」

泉「…！あ、あぁ」

「3年生が居なくなったら、塔一郎が主将でしょ？そしたら、ほら。塔一郎って真面目だから1人で抱え込む気がして…。」

泉「A…、ありがとう。けれど、そんなにボクは頼りない？」

「別にそうゆう事じゃ…ｯ！」

泉「確かに1人で抱え込む事があるかもしれない。でも、それでも辛い時、苦しい時はA。君を頼るから。」

「…うん！！」




馬鹿みたいに真面目なボクだから。






癒してくれる君が必要なんだ。

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