色んな恋を【短編集】

抱きついてみる《平和島静雄》 ページ23

今日は静ちゃんがお仕事お休みみたいで。




珍しく私の家に遊びに来た。




静｢悪ぃな、いきなり。｣

｢ううん、いいよ。私もちょうど休みだったし。｣

静｢それならいいんだけどよ。｣




私は静ちゃんの好きな甘い物と紅茶を持って静ちゃんの隣へ行く。




｢これ、あのお店の新作だって。｣

静｢おぉ…！｣




子供みたいに目をキラキラと輝かせる静ちゃん。




見た目によらず、可愛い。




モグモグとほっぺを膨らませて食べる姿が余りにも可愛くて。




私は静ちゃんに抱きついてみた。




静｢ん？A、どうした？((ﾓｸﾞﾓｸﾞ｣

｢静ちゃん可愛いなぁ〜と思ってw｣

静｢ん"…っ。お前、男に可愛いなんて言うんじゃねぇーよ。｣

｢えー、だってホントの事だもんw｣




静ちゃんは恥ずかしいのか、私の背中に腕を廻してきた。




静｢Aの方が可愛いに決まってんだろ？((ﾎﾞｿｯ｣

｢…っ！/////｣




耳元でそんな事言われたから、私の顔は真っ赤っかだ。




心臓もバクバク言ってるし。




静｢そうやって、すぐ赤くなるところとか…な？｣

｢もう…っ！/////｣





むやみに静ちゃんには抱きつくのは辞めようと思ったのと、静ちゃんには可愛いって言わない方がいいということを学んだ私でした。

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