エゴトレ！！５【ブルーロック】

170 : 凪くんの進化 ページ7

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惜しくも、ゴールにこそならなかったが。



(凪くんが、自分から攻撃を組み立ててる……！)



凪くんが。

………あの、前世から現在進行形で生態系ナマケモノな凪くんが。(not 悪口)



確かに彼は天才だ。


それでもサッカー歴たったの半年というのは、紛れもない事実。そんな彼が、青い監獄でここまで結果を残してこれたのは。



(周りに、サッカーIQが高くてパスも出せる仲間が居たから)



例えば玲王くんに、潔くん。

言ってしまえば、凪くんは彼らが想像し、組み立てた攻撃に " その場で " 驚異的(きょういてき)な反応を見せてきただけ。



(あくまで、受け身のプレー)



私の記憶する限り、凪くんが " 自分の意志で " 動いたのは一次選考。チームVとチームZの試合で、玲王くんが雷市くんにマンマークで抑え込まれた時。



(それだって、攻撃を組み立てたような印象は無かった)



玲王くんと千切くんの進化には、もちろん驚いた。でもやはり、一番変わったのは凪くんだろう。



ピッチではアギ選手が、凪くんに何やら話し掛けている。それに頷く凪くん。

今の一連のプレーの改善点を、指摘されているらしい。アギ選手、分析オタクって聞いたことあるわ。(言い方) (でも同じニオイがする)





＿＿＿＿＿＿一方、序盤から攻め込まれたドイツチームといえば。



一次選考の頃から凪くんのプレーをよく知る潔くんも、凪くんの進化に驚きを隠せていないようだ。



(……凪くんは、潔くんに勝ちたいんだってよ。今だに)



サッカーを始めてからの半年間、負け知らずだったという凪くんと玲王くん。最初に彼らに敗北というモノを味わわせたのは、潔くんだ。


そこで凪くんは、一度変わった。

そして今も「潔くんに勝つこと」を唯一の目標として、青い監獄でサッカーを続けている。



(他の皆とは、ちょっと違うんだよね。凪くんのそういうトコ)



世界一のFWになりたいとか。
W杯で日本を優勝させたいとか。


サッカーを " それなりに " 高いレベルで続けている選手なら、一度は思い描くであろうそんな夢。ないしは目標。

でも凪くんは恐らく。



(……そういうのどーでもいい、とか言いそう)



「俺が潔を潰すトコ観てて」と語った彼の、この先が。



どうなるのかは、まだ誰にも＿＿＿＿＿＿＿わからない。


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《完結》キミは知らない【呪術廻戦】【五条悟】

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