エゴトレ！！５【ブルーロック】

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『……』


「わ、Aさんどないしたん？ そないあちこち、白いのひっ付けて」


「もしかしなくても餅かな、それ。大丈夫？ Aちゃん」


『大丈夫とは言い切れないけど、ひおりんもユッキーもご心配ありがとう』



珍しく少々慌てた様子で平謝りなノア選手と、お餅にまみれた私を指さし、大笑いのラヴィーニョ選手。

そしてしごく冷静に、「早くシャワー浴びて着替えたら？」と肩を竦めたスナッフィー選手。



( 舌打ちしながら ) 3人を置いて、取り急ぎ一度部屋に戻るべく歩き出した先でエンカウントしたのはドイツ組・氷織くんと雪宮くん。



「誰かが無邪気に餅を投げつけてきはった感じ？」


『邪気さえ無ければそういうコトを致していいのか？ って話だよ、ひおりん』



雪合戦で雪玉投げつけられるのはわかるけど、お餅はナシだと思う。



「アレかな、海外でよくあるパイ投げの日本バージョン」


『ユッキー珍しいね、積極的にボケてくるの』



確かにクリームまみれも嫌だけど、お餅のがタチ悪くない？ 後のダメージが特に。



『キミらの指導者さまが全力でお餅をついた結果とでも申しますか』



端的に状況を説明すれば、「ああ……」と憐(あわれ)み混じりの温い視線で頷く二人。理解が早くて助かります。(？)



「うーん、それは拭くだけじゃ落ちないよね」


『シャワー浴びてくるよ……』


「カピカピなったら、取るの大変そうやしなぁ。早よ入っといで？」


『無念の途中退場ですが、出来るだけ早く戻りますので』



つきたてのお餅、私も食べたい。
出遅れたら絶対無くなる、時光くんとか時光くんとか時光くんに食べ尽くされる……！(確信)



「ふふ、Aさんの分は僕が確保しといたげるし、ゆっくり浴びてきてえぇよ？」


『！』


「あ。氷織くん、Aちゃんにポイント稼いでるの？」


「嫌やわ雪宮くん、そんなんちゃうよ。ただの親切心」


『何だか二人の笑顔に黒いものがうっすらと見える』



雪宮くんも氷織くんも、基本穏やかではあるんだが。そういう人の方が、怒ると怖かったりするよね。うん。



「Aさんは何が好きなん？ お餅」


『強いて言えばだけど、きな粉と海苔しょう油かなあ……』


「じゃあ俺たちで責任持って確保しておくから、早く着替えておいでよ」


『ありがとう……二人ともお優しい……』


「ちゃんと洗える？ 一緒に行こか？」


『ひおりんなんて？？』


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明日は烏と乙夜出します……！

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