エゴトレ！！５【ブルーロック】

番外編 : 乙夜くんとエゴトレ。 ページ23

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『相変わらず刺すような視線』


「あーほんとすっげアガる。久々正面座ったらやっぱ綺麗だし可愛い過ぎだしで、飯が進みまくるんだけど」


『乙夜くんにしては勢いのある話し方だ』



「アガる」とかよく言うけども、普段は淡々と話すイメージです。私も似たようなものですが。


食堂で乙夜くんと向かい合って座るのは、確かに久しぶりだ。だってめちゃくちゃ顔見てくるから、食べた気がしないんだ。



『お祝いがこんなモノで良いなら、この20分は私も耐えるよ』


「あークソ、おかわり取りに行く30秒も惜しい」


『刻んでくるな。取ってこようか？』


「Aちゃんが席立ったら意味ねーし」


『私が乙夜くんの誕生日を祝うにあたり、何をするのが正解か教えて欲しい』


「ココに居て」


『あ、ハイ』



意外とキッパリ言い切られ、とりあえずモソモソと食事に手を付ける。乙夜くんの視線が痛いが、耐えろ私。これはお祝いだ。(？)



『お祝い………あ、マッサージもする？』



『自分、それくらいしか出来ませんが……っ』と続けた私に、乙夜くんは何やら考える仕草を見せてから。



「そのマッサージって、Aちゃんのえちいコス付きだったりする？」


『急にマッサージのハードル上がった』



それスポーツマッサージじゃなくて、フーゾクの方じゃない……？(震え声)



「や、お祝いならアリかなって」


『すまんナイわ。お祝いでもナイわ』



「ちぇー」じゃないよ。ただのインチキトレーナーに求めてくるモノじゃないよ。


乙夜くんは唇を軽く尖らせ、(わざとらしく) 小さな溜息をつく。



「ほんとはさ、ちゅーとかして欲しいんだけど」


『これ以上ハードル上げないで欲しいんだが』


「ダメ？」


『模範的な上目遣いだね』


「Aちゃんには通じねんでしょ、どうせ」



フン、と珍しく鼻を鳴らした乙夜くんに、つい苦笑が漏れる。



『とりあえず今夜は、他の皆より長くマッサージして差し上げますし』


「………他のヤツらより、ね」



「ソレは悪くねーかも」と、呟いた乙夜くんに。



『今日だけ特別。誕生日おめでとう、乙夜くん』



改めて、お祝いの言葉を口にすれば。

乙夜くんは瞬間キョトンとしてから嬉しそうに＿＿＿＿＿＿＿その口角を、上げたのだった。


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☆ 12/3、乙夜おめでとう！ツクで新作上げるのは厳しいので、、エゴトレでお祝いします！Xでは、こちらとは別の短編を上げてますので宜しければ♡
→ @hiyo11290815

179 : 最高のラストパス→←☆ 2023 乙夜影汰 生誕祭 ☆

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