エゴトレ！！５【ブルーロック】

Interlude : 進化が遅ぇよ ページ1

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ピッチ上＿＿＿＿＿＿＿それぞれに、想いはあれど。



《……さぁ新・英雄大戦第3戦、ドイツ「バスタード・ミュンヘン」vs イングランド「マンシャイン・C」………KICK OFFだぁ！！》



BLTVという、全世界に配信されるコンテンツが故の、派手なアナウンス。


それに動じることなく、バスタード・ミュンヘンのエースストライカー、ミヒャエル・カイザーが軽くボールを蹴り出す。

受けるは相棒の天才MF、アレクシス・ネス。



フリーで走り出したカイザーの動きを、一瞬たりとも見逃すまいとしている選手がいた。


彼＿＿＿＿潔世一は、カイザーに出されたパスが、その脚へと渡る前に奪う。


しかしそこには。



「その動きがバレバレだぜ、潔」



現在はイングランドチームに属する御影玲王が現れ、あっさりとボールを攫った。


奪い返そうとした潔を、玲王は強化されたフィジカルで抑え込み、かわす。

すぐフォローに入ったネスまでをも、華麗な股抜きで置き去りにして。



「NEW カメレオン・ストライカーモード」



たった一人で中盤を切り裂き、玲王はドイツゴールへと襲いかかる。


右足から放たれたのは、外回転が掛けられた＿＿＿＿＿U20戦で糸師凛が見せたものと、同じシュート。


残念ながらそれは、ドイツゴールを護る我牙丸吟の手に弾かれたが。



(玲王が明らかにパワーアップしてる……！！)



盟友の進化に、潔世一は大きな目を見張る。


未だ落ち着かないフィールドでドイツDFがクリアしたボールは、カイザーへ渡ると＿＿＿＿＿＿思われた。



「余所見してっとケガするぞ」


「……速いな、赤いの」


「千切豹馬だ、覚えとけ」



新世代・世界11傑であるカイザーに臆することなく、イングランドのスピードスターは己を名乗る。


カイザーから攫ったボールで千切はドリブルを開始、そのままドイツ陣営へと突っ込んだ。

DF2枚を抜き去った千切の前には、潔。



(何を狙ってる千切？！)



「内」へ「外」へ。

千切はカットインと加速を連続で繰り返し、潔だけでなく國神をも翻弄しながら、P.A.付近まで侵入する。


ゴールから距離19m、左斜44度。
彼の黄金特区へと。



そのゾーンで。

千切の右足が、柔らかささえ感じる動きで振り出された。



ボールはゴール左隅、我牙丸の手をすり抜けて吸い込まれ＿＿＿＿＿＿＿＿



「進化が遅ぇぞ、" 青い監獄 " 共(ブルーロックス)」



千切は潔らを挑発するように、言い放ったのだった。


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166 : I'm a " striker " .→

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