エゴトレ！！４【ブルーロック】

155 : 仲良し、とは……( 震 ) ページ36

・





(……お、やってるやってる)



各棟の名物グルメ (？) にフラフラしつつ←、基本ホームであるドイツ棟に顔を出せば。


今日も「数値」という結果を求め、汗だくで練習に励む皆の姿。

………いや雷市くんのお顔ヤバいな。迫力。



邪魔にならないよう隅に立ち、皆の奮闘を見守る。


もちろん、その動きに普段と違う様子がないかを観察するのも、仕事の内。



(ユッキーも潔くんも、大丈夫そうかな)



先日のスペイン戦の後、二人の間に生じた諍(いさか)い。それは仕方のない類(たぐ)いのものではあったが。



(二人とも、わかってるんだよね。多分)



自分が望むもの。恐れるもの。
今の自分に足りないものを、恐らくはきっと。


ウム、と一人納得などしていれば、そこに現れたのは＿＿＿＿＿＿＿



「何だ。ご主人様に会いにでも来たのか？ クソ指導者(ノア)の子ねずみちゃん」


『出た。…………あ。チガウ、お出ましになっ、た……？』



頼んだぞ、ほんやくイヤフォ〜ン♪ (ドラ○もん風味)


上手いこと丁寧にドイツ語に訳してくれ。

じゃないとカイザー選手の背後で、顔は可愛く笑っているのに目が全く笑っていないイマジナリー姑に、私シメら、



『あ。もしかして失敗した感じ？』



ネス選手のこめかみ、青筋浮いてる。(遠い目)



『……失礼しました、カイザー選手。青い監獄の皆の様子を見に来ただけですので、どうかお気になさらず』


「ソコに居るだけで十分目障りなんですよ、お前は」


『まだ " 貴女呼び " は復活してもらえないんですね』



アレ結構好きだったんだけどなー。←

平仮名で「あなた」じゃなくて、漢字の「貴女」の雰囲気。(察して欲しい)

ネス選手に似合うんだ、これが。



「お前はもう、一生お前です」


『えー』


「やめて下さいそのツラ。腹が立ちます」


『いやこのツラは元からです』



そんな舌戦 (？) をネス選手と繰り広げていれば、間に立つカイザー選手は、私達の顔を交互に眺め。



「………おいネス。いつの間にこの貧弱トレーナーと仲良くなった？」



「『エッ？！』」



あまりに驚き、あまりに普通の声を上げてしまった私達は一度、 (不本意にも) 顔を見合わせ＿＿＿＿＿＿



「え、あ、……え？ さすがに同意は出来かねますよ、カイザー。どこをどう見たらそんな感想に、」


『貧弱ってもしかして、私のカラダのことおっしゃってます？』


「黙れっつってんですよクソトレーナー」


・

156 : この世の終わりらしい→←154 : vs 士道龍聖 2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す