エゴトレ！！４【ブルーロック】

147 : 恋バナだってします ページ28

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＿＿＿＿＿結局ネス選手とは、わかり合えないまま解散した。無念。



「その不敬なる妄想、あちこちに口外してみやがりなさい。どうなるかわかりますよね？阿呆でも」と私に釘を刺し、ネス選手は食堂へ行かれました。以上。



『……まあ恋って自覚しちゃうと、色々抑えられなくなるのかもな』


「わ、危ね。ダンベル落としかけたんだけどAのせいで」


『私？ 中身を入れ替えたかのごとく筋トレに励む凪くんを、見守ってるだけなのに？』



約1週間後にドイツチームとの試合を控える、イングランドチーム。そのトレーニングルームにお邪魔しております。

凪くんのトレーニング熱が未だ継続中なことに、感心している次第です。



『やっぱりプリンス選手のトレーニングはすごいね。凪くん、全体に身体が厚くなったのがわかる』



肩から腕というラインは、比較的変化が出やすい場所ではあるが。

背中から腰の厚みも、目視で気づくレベルだ。



「とりあえず俺はどんな時でも、潔に勝ちたいから」



「今は頑張る」と自分に言い聞かせるようにして、凪くんは再びダンベルを握り直した。

………の、だが。



「つかAさんがいきなり、「恋」とか口走るからだろ。凪がダンベル落としかけたのって」


「それは俺らも聞き捨てなんねぇんだけど？」



その傍でやはりトレーニング機器相手に奮闘していたはずの千切くんと玲王くんが、汗を拭きながらそんな指摘を投げてくる。



「Aさん的に、恋を自覚しちゃうようなコトでもあったワケ？」


「とりあえず、その相手は社会的に抹.殺するわ俺。悪ぃ」


『ちぎりん、美人さんが凄(すご)むとコワイ。あと玲王くんの発言は洒落にならない』


「本気だからな」


『心底無用な本気』



この御曹司が実家を巻き込んで本気になったら、日本経済の破綻も見えるよ怖いよ。


「で？」と何故か食い下がる千切くんには、軽く手を振ってみせ。



『いやさっきのは、私のことじゃなくて。そういう人も居るのかもなって。一般論』


「Aが恋愛ネタで一般論……？」


『凪くんがそんなに驚いた顔したの、初めて見たんだが』



凪くんでも、お目々を見開いたりすることあるんだね。



「凪が驚くくらい、意外だってコトだろ。俺も驚くわ」


「マジそれな。Aさんは興味ゼロだと思ってた」


『心外。ワタシ実は現役JK』


「そういや変態筋肉マニアに変わってたな、肩書き」


『痴女よりは良いと思ってる』


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