志望理由 ＝ 潔世一と結婚したい【ブルーロック】

6 : ここが天国かよ 2 ページ7

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私の到着前に、もうそこそこお酒の杯は進んでいたらしい。


場の空気はすでに和やかで、皆さん普段より、お口も滑らかなようで。



私のカシスソーダが届き、御影さんの音頭でもう一度乾杯させてもらった後は早速___________



「そんでそんで？ Aちゃんはいつからどうして、潔のこと好きなん？」



ほんのり赤い頬をした蜂楽さんが、ふにゃりと笑いながら聞いてきた。



「好きっつか、大ファンてことじゃねぇの？」



逆にミリも顔色を変えず、グラスの中身を水かのように飲み干し、そんな見解を述べる千切さん。


どうでも良い情報だけど、千切さんが飲んでいらっしゃるのは芋焼酎のロックらしい。

さすが鹿児島男児。



『いえ。大ファンでもありますけど、いわゆるガチ恋勢ですね』


「すげぇな。本人を前にして、ソレ言いきるメンタル」


「俺らより強そう。変態だけど」


「うわ、まさかの公開告白だ。どーすんの潔」



興味津々、という様子で目を輝かせた蜂楽さんに会話を振られた潔さんは、グラスを持つ逆の手でその顔を押さえ。



「………待て。俺今、ガチめに照れてる」


『ああああああああああ』


「うるせぇよ」



千切さんに軽く舌打ちされても、私ヘーキ！
照れてる潔さんがカッコ可愛い過ぎて、全然無問題(モーマンタイ)！



苦笑しつつ、こちらもウイスキーだかバーボンだかを水の如く飲んでいる御影さんが口を開く。



「まあガチでもファンでもさ。きっかけ、っつうのはあったんじゃねぇの？ 何かしらは」



潔さんの様子に視線を (自ら) 釘付けにしたいところだったけど、質問が飛んできた方へ身体ごと向いた。



『よくぞ聞いて下さいました、御影さま』


「言いたかったんだAちゃん」



蜂楽さん、そこは触れないで。

だってだって、潔さんにアピール出来る大チャンスじゃないですか……！



『………元々は、父がわりと熱狂的なサッカーファンなんです』



そこはよくある話で、物心ついた時にはもう、試合観戦に連れて行かれたりしていて。


自宅のテレビが、国内外の試合中継を映していることも多くて。



『その一環でたまたま中継を観たのが、あの試合でした』

" U-20 日本代表 VS 青い監獄 "




そのマッチ名を口にするだけで、今でも。
あの日、あの時の熱狂と興奮を思い出す。



もちろん。

やはり私の目を釘付けにした、潔さんの。



___________ 決勝ゴールも。


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