志望理由 ＝ 潔世一と結婚したい【ブルーロック】

5 : ここが天国かよ ページ6

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『………し、失礼しまーす……』


「お。来た来た」


「待ってたぞー、話題の人物」



あの後は、御影さんとメッセージアプリのIDを交換させてもらい。



猛ダッシュで本部へ戻り、(スピード違反はダメ絶対) これまた書類仕事を超集中でこなしている所へピコンと鳴った通知は、その御影さんからで。



送られてきた指定のお店へ、取るものもとりあえず (顔のお直しだけは全力でした) 駆けつけてみれば。



お店の人に案内された先は、プライベート感満載の個室。


そこは___________



『っ、あの………かつてのブルーロックメンバーが目の前に……！！』



まだ子供だった頃の私が憧れ。
夢中で応援していた人達が居並ぶ光景。


さすがに当時の全員ではないけれど、十二分に圧巻だ。



『天国ですかここ……！』


「ちょいちょい死にたがるよね」



凪さんのツッコミも全く気にならない程、思わず高揚してしまう。



「まあ座れよ。潔の隣、空けてあるし」



面倒見の良さそう………否、良い御影さんが、悪戯っぽく笑いながら指した先では。



「ん、空いてる。おいでAさん」


『………ぐはっ！』



ヤバい今、絶対吐血した。

「おいで」って！
あの潔さんが私に「おいで」って！



…………………行くぅぅぅぅぅぅ！！！！



「鼻血とか吹くなよ。本気で見たくねぇ」


『吹いたら拭いて下さるんですか、千切さんが』


「絶対ぇヤだし」



昨日、同様に空港でお迎えした千切さんはそう言い捨て、綺麗なお顔を惜しげもなくしかめた。



「あれ千切ん、もうAちゃんと仲良さげじゃん」


「昨日も会ってっからな。潔の話ばっか、めちゃくちゃしてくんだよコイツ」



蜂楽さんの感想へそんなことを暴露しつつ、千切さんはロックグラスへと口を付ける。



「Aサン何飲む？ 車は置いてきたよな？」



見たところ、皆さん大体アルコールを嗜(たしな)まれているご様子。
明日は練習ないですもんね。


緊張しながら座らせてもらった場所、すぐ隣 (！) の潔さんも、片手にはビールグラスだし。


わざわざ聞いてくれた、御影さんに頷いて。



『じゃあお言葉に甘えてすみません、カシスソーダあればお願いします』


「おう。ちょい待ってて」



御影さんは絶対モテる、と確信しながら、チラリと隣を伺えば。



「……ん？ どした？」


『っ、ああああああああ尊死する無理ィ！』


「玲王、ついでにおしぼりも頼んどいて」


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