志望理由 ＝ 潔世一と結婚したい【ブルーロック】

28 : 最終予選突破！！ ページ32

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そうこうする内に代表合宿は無事終了し、北米W杯・アジア最終予選の闘いが幕を開けた。



最終予選は半年以上にも及ぶ長丁場。


選手は自身が本来所属する、プロリーグのスケジュールと並行し、代表戦をもこなさねばならない。


よって地域の広いアジア各国で、ホーム&アウェイ方式にて行われるリーグ戦は毎回、厳しい闘いとなるのが常だ。



史上最多の「海外組」と「ブルーロック出身者」を擁(よう)し、史上最強と謳(うた)われる現・代表チームと言えども苦戦は強いられると、世間一般は予想していたが___________





『最終予選リーグ全勝！ 余裕の1位通過！！ もうさすがとしか！！！』


「お前はうるせぇんだよ黙れタコ」


『申し訳ありません凛さん』



お祝いして罵倒される不思議。
慣れたけども。←



予選開始から約半年後。

我らがサッカー日本代表チームは危なげなく、W杯本戦への出場を決めていた。


最終戦をアウェイで終え、帰国された皆さん。
本日はJFU主催の、大々的な祝賀パーティーであります。(要するにワタシお仕事中)



『凛さん、せめてお料理だけでもお納め下さい』



うるさいのは離れますから、と付け足して差し出したお皿には、鮪と鯛のお造り。

もちろんお醤油とワサビのコンボも忘れません。



「……フン」


『では私は他を回ってきますので』


「10分後に、もうひと皿な」


『はい喜んで！』



スポンサーのお偉いさん達のお相手は、アンリさん含むベテラン職員が請け負っているので。
(ちな絵心さんは自ら、役に立たない)


私は基本、選手の皆さんのパシり……いや、お遣いを仰せつかっていた。(むしろ役得)



「Aー、もう部屋戻っていい？ めんどくさい」


『凪さん、せめて後20分。まだ始まって3分ですよ、登場がウルトラ○ン並です』


「えー無理」



これはマズい。面倒くさ王子の専属執事はどちらへ………お、見つけたぞ御影さん。

あああ、スポンサーとご歓談中！ (舌打ち)



『凪さん、レモンティお持ちします？ お腹は？ あ、とりあえずこちらに座ってらして下さい』


「レモンティ……は飲んでもいいけど、メシは咀嚼したくない……」


『さすがにここ、離乳食のご用意はないんですよね。イギリスでは一体どうやって、日々ご生存してらっしゃるんですかね？』


「んー、玲王が何とかしてくれる」


『御影さんて、御曹司なのに苦労人……』


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