刀鍛冶の娘【鬼滅の刃】【時透無一郎】

4 : なんて善人なんだ…！ ページ5

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あの昆布頭の (爆)、人の話をまるで聞かない性格悪柱が、時透無一郎さん……？


祖父から聞いていた話で作り上げられた印象が、音を立てて崩れていくようで。



「……ん？ 瞼がピクピクしだした！コイツ起きる！！ じゃあな！」


「う、うん」


『えっ？ あ、ちょっ……はが、』



少しぼんやりしてしまった隙に、せっかく見つけた鋼鐵塚さんに逃げられる。

しまった……！



私が舌打ちしたところで、失神していた隊士さんが、ガバッと勢いよく起き上がった。



「あっ、大丈夫ですか？ 急に起きない方が……」


「鋼鐵塚さんいた？ 今ここにいなかった？」


『「えっ」』



意識が戻りかけた時に、声が聞こえてでもいたのだろうか。

いきなりその名をズバリ口にした隊士さんに、小鉄くんと思わず、驚きの声を上げる。



………ああでも鋼鐵塚さん、この人の刀を担当してるって言ってたっけ。

ってことは、鋼鐵塚さんを探しているのがそもそも、この人なのかもしれない。



事情がよくわからないのと、居場所を勝手にバラせば (物理的に) 自分達の身がどうなるかもわからない状況で、私達が出した答えは___________



『「いえ、いなかったですよ」』


「そうか気のせいか……」



ごめんなさい隊士さん。
私達は、自分の身が可愛いヘタレです。(土下座)





だがしかし、この人に対する私の印象は間違っていなかった。


結果的に昆布柱(仮)へと鍵を渡すこととなってしまったのを、自分は全く悪くないのに小鉄くんに謝っている。



なんて善人なんだ………

鋼鐵塚さんは是非とも一度、この人の爪の垢を煎じて飲ませてもらうがいいよ。←



その流れで、小鉄くんがあの絡繰(からくり)人形の説明をしていれば___________



ガキィン！と。
刀同士が激しく、ぶつかり合う音。


それに驚いた私達を、小鉄くんが誘導する。


私も、それが実際に動いているのを見るのは初めてだった。



「あれが………俺の祖先が作った、戦闘用絡繰(からくり)人形………」

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