続）二人の特級術師に何故か狙われています。【呪術廻戦】

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まあいずれな、という最強の不穏なセリフは、とりあえず無視しておく。



『大晦日と元旦くらいは、親と過ごそうかなと』



私のその回答に、特級ズはアイコンタクトなんぞをし始めた。


何その結託してる感じ。
嫌な予感しかないんだが。



「……冬休み中のどこかで、私達に一日ずつ時間をくれないかと思ってね」


『時間？？』


「言い方だりいよ傑。………だから俺らとデートしよ、っつってんの」


『あ、それは丁重にお断りさせて頂きたく』


「はっっや」


「悟の誘い方が下手なんだろう？」



やれやれ風に煽る夏油先輩に、「あ"あ"？！」とやっぱり食ってかかる五条先輩。

今日も安定で何よりですね。



いやそれよりデートときたよ。


デートってアレだろ？

それなりの好意を持ち合う者同士がイチャコラして、お出掛けとかするヤツだろ？(語彙力)





………確かに以前よりも、この人達に対する私の態度は軟化している………と、思う。多分。


「本気だ」と言われたことを、どこか信じられない気持ちは未だあっても。



「Aにはもう少し、1対1でアピールする機会が欲しくてね」


「何だかんだ俺ら基本、一緒に居るしな。もっとお前に意識させたくても、出来ねーこと多いし」


『アピールは結構もうお腹一杯なんですが』



あ？あれはアピールじゃないのか？
ただのセクハラかな？



「うん。ああいうセクハラまがいの迫り方じゃなくて、もっと正攻法でってことかな」


『私の心の声漏れてました？ つかセクハラって自覚あったんですね、驚くわ』



もどき、じゃないからな。
訴えたら勝てる自信あるからな。



「その日は妙な真似はしねーからさ。普通に二人きりで、普通のデートしよーぜ」


「そしてAに、私を選んで貰おうと思っているんだ」


「は？？ 俺に決まってんだろ」



そうしてまた目の前では安定の煽り合いが始まり、取り残された感満載の私はといえば。


この冬休み中の己の運命を思って一人、遠い目をしていたのだった。



☆ next → おデート編に続く。

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