61 : 羞恥プレイは皆でね ページ19
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………………からの、続きがある。
そんな話を驚異の地獄耳で逃さないのが夏油先輩、そんな話に簡単に乗っかるのが五条先輩、という訳である。
「早速準備をしないと……ああ、灰原達は任務が入っていただろう?帰りに好きなお菓子を好きなだけ買ってきてくれれば、それで十分だよ」と早口且つ柔らかに命令しつつ、夏油先輩は諭吉さんを数枚、雄へと渡し_____
からの私は、あっと言う間に最強ズに両脇を抱えられ、こうして店に居る流れだ。
「Aにセクハラしちゃ駄目ですからね!」という、雄の叫びも虚しく。
「そんでAは、どっちがいーの?」
『どっちも何も、コスプレする意思がそもそも無いんですが』
「まあまあ、そう言わずに。年に一度のことなんだから」
ほらどう? と目の前に差し出されたのは、白のナース服(但しかなりのミニ丈)と黒地のメイド服(こちらは更なるミニ丈)。
…………こんなスカート丈で働くナースとメイドが居てたまるかってんだ、クソが!!
心の声モロ出しで毒づけば、私の態度に最強が腕を組む。うーん、と一声唸り。
「……あ!そんじゃ俺らも何かする? コスプレ」
つかどうせならみんなでするか!と「名案!」と言わんばかりに、声を張った五条先輩。
余談だが、この人がハロウィンなるものを知ったのは、つい去年のことらしい。
(硝子先輩からの情報)(この世間知らずめ)
「灰原にも七海にも、何か買ってってよ。無理やり着せてやろーぜ!」
『…………ほう?』
「なるほど。それならAも、一人だけ羞恥プレイにはならないかな」
『あ、羞恥プレイだっていうのは認識してたんだ』
その上でやらせる気だった、と。
さすがは前髪先輩、そういうプレイ好きそうですもんね。(偏見)
いやでも、うーん…………みんなで、かあ………
『………実は私、着せてみたかった衣装があるんですよね。ヤツらに』
ヤツらとはもちろん、愛すべき我が同期の二人。
………似合うと思うんだよ!絶対!
『あれもしかしてこれ、最強ズと同じ思考かも』と、少々残念に思いつつも。
好奇心にあっさり負けた私は、急に張りきって、売場を物色し始めたのだった。
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ひよ(プロフ) - ナミさん» ナミ様、こちらの話し作品にまでコメント頂き、本当にありがとうございました!嬉しかったです♥️ (2023年4月8日 14時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - コメント失礼します。すごく面白かったです!最後まで面白いです!!最高です(^^) (2023年4月8日 10時) (レス) @page50 id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - みーちゃんさん» みーちゃん様、はじめまして!完結済みのこちらにコメントして下さって本当にありがとうございます♥️ めちゃくちゃ嬉しかったです!お気に召して頂けたようで、光栄です! (2023年3月27日 16時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん - 最高過ぎます...。オチが夏油サマと五条サマが交互にいらっしゃる(語彙力)のが最高過ぎますしTT最後の話もおもろくて最高···尊い (2023年3月27日 15時) (レス) @page50 id: 242dc6d800 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 夜月さん» 夜月さま、最後の最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました♥ 頂けたコメントのおかげで、何度助けられたかわかりません…!私もこの夢主、書きやすかったです(笑) また気が向かれましたら、新作も宜しくお願い致します! (2023年1月23日 20時) (レス) id: 03402cf4a3 (このIDを非表示/違反報告)
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