続）二人の特級術師に何故か狙われています。【呪術廻戦】

43 : お祭りに行こう！ ページ1

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※ 季節外れの内容で申し訳ありません…… 夏に書いていた話なのです(泣)







『お祭り？』



そう！と、穢(けが)れを知らない瞳を輝かせて肯定したのは、数少ない貴重な同級生の灰原雄だった。

小学生男子か。可愛いな。



「食堂のおばちゃんに聞いたんだけどさ、今夜近くの神社であるんだって！ 河原で花火も上がるって言ってたし……」



みんなで行こうよ！という提案に乗るのは、悪くはない。ただし、一緒に行く相手による。



『雄、そのお祭りのこと前髪先輩に話した？』



ちなみに長い脚と腕を組んで席に座るナナミン、無言を貫いてるのはアレですよね。

私同様、参加不参加は行動を共にするメンツにもよる、って解釈でよろしいですよね。



前髪先輩とか失礼だよA！と夏油先輩推しの雄はお約束の抗議をしてから、首をぶんぶんと左右に振った。



「夏油さんと五条さん、多分任務じゃない？ 今日見てないし」


『あー確かに。よし、お祭りに行こうナナミン』


「……まあ、それならば一考します」



夏油さんとも一緒に行きたかったなあ、と悲しそうな表情の雄。

いつか前髪先輩に、獲(と)って食われるんじゃないかって心配だよ。私以上に。



そうと決まれば、まずは支度だ。
せっかくのお祭りなら楽しまねば。



『よし、とりあえず現金下ろしてくるわ』


「あ、俺も！」


「俗物的な……」



眉を寄せたナナミンに、ちっちっち、とオーバーリアクションをくれてやる。

あ、眉間のシワ増えたよ？



『いいですかナナミン。時代はキャッシュレスとは言いますが』



はい、と辛うじて相槌は打ってくれる、何だかんだと優しいナナミンを愛してる。



『お祭りの屋台では、クレカも何ちゃらペイも使えないのです！』


「そう！千円札と小銭、現金こそが正義なんだよ屋台では！」


「………」


『ねえ今あくび噛み殺した？』



バレましたか、って、あんま隠す気なかったよね？


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44 : 待てやジーザス→

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