二人の特級術師に何故か狙われています。【呪術廻戦】

6 : それスリーパーホールド！ ページ7

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……………嘘つき。

硝子先輩の！ う・そ・つ・き！！



「なにA、わざわざ俺のお出迎えしにきたとか？ めちゃくちゃ健気でかわいーじゃん」



今ここで食ってい？ じゃねんだよ、食うな。


ちなみにここ、とは高専内の自販機前。

お出迎えもクソもあるか、ジュース買いに来ただけだわ。



その軽薄さを増長させるサングラスに隠れる蒼は今、楽し気に細められてるんだろう。


完全に油断した。
雄☆灰原も、教室に置いてきちゃった。



『あーお疲れさまです。そんじゃ失礼しま、ぐぇ』


「こらこらせっかく会えたのにどこ行くの」


『待っっって、結構シまってる首！』



特級にかかれば、きゅんなはずのバックハグがスリーパーホールドになる不思議。


いや苦しいんだが！


まさかオトして襲うとかないよね。そこまで変態じゃないよね。

睡○(自主規制)とかやばいよ？



バンバン長い腕を叩いて限界を知らせ、ようやくそれは外された。

まじで天に召されるかと思った。



『……せんぱ………今日、任務、だったん、じゃ…？』


「もう終わらせたって。俺最強だし」



今帰ってきたとこ、と紙袋を掲げてみせるのは、お土産という意味だろう。

変態であっても、こういう所は真っ当というか。



ほい、と差し出され、遠慮なく手を伸ばせば。

それは何故かひょい、と無常にも高く上がる。



……いや届かねーよ、自販機よりデカい奴がやるなよそーいうガキくさいこと。

ああ、この人16歳児だったっけか。理解。



「は？ お前どこで食う気？」


『え？ ありがたく頂戴して、教室で雄とナナミンと一緒に』


「……アイツらの分は、ねえ」


『箱デカいじゃないですか。余裕でしょ』



つーん、じゃねーよ。

いくら顔面が良くても、190cm超の男子高校生には手に余る仕草だよ。



「俺はAに買ってきたの」


『あ、はい。それは感謝してます、心の中で』


「ちゃんと表わせよ感謝の気持ちは」



ありがとうございます最強さま、と形ばかりのお辞儀をしたのに、最強さま (棒) の眉間のシワは解けない。


………えー？

心籠もってないの、六眼で見透かされてんのかな？(最低)


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