19 : 傍にいるよ ページ20
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不死川が優しいことはもう、よくわかっていたつもりだった。
クラスメイト、もしくはそれ以上の友達として、春からの季節を一緒に過ごしてきたんだから。
「男のオレでも………お前が泣くほど怖ェ、ヤな思いしたンはわかる」
数�気硫歛蠅髻△い弔盒気┐討�れる。
理解力がまるでない私に呆れながらも、馬鹿にしたりはせず、それは丁寧に。
「別に、何が出来るワケじゃねェけど…………お前が泣き止むまで、」
夏の暑い日には私の分も、フローズンを買ってきてくれた。
奢りじゃねェぞ、と差し出されたそれはちゃんと、オレンジ味で。
" そばにいてやンよ "
その瞬間、両目から溢れた熱いもの。
不死川のくれた言葉は、喉につかえていた感情を吐き出させてくれた。
『……っ、こわ………こわかっ、た……!』
「だよな」
『怖くてっ………気持ち、悪いのにっ………声、出な、くて………』
「ンなの、たりめェだろが」
やっぱり頭を優しく撫で続けながら。
そんな風に打ってくれる相槌は、逆に力強く。
「気ィ済むまで泣け」という彼に完全に甘えた私は、その後たっぷり20分は泣き続けた。
『………何から何まで………ホントごめんね……』
ようやく泣き止んだ私の背中を、あやすように数回叩いてから、不死川はスマホで学校へ連絡を入れた。
私に代わり遅刻の理由を説明してもらえば、先生は、保健室に予備のスカートがあると教えてくれたらしい。
だから私達はそのまま、学校へ向かっている。
「謝んなァ。大したこっちゃねェよ」
『………不死川まで、遅刻させちゃったし』
「心配すンな。事情が事情だ、遅刻扱いにゃなんねェだろ」
でも、とまだぐずぐず言いかけた私に、呆れたような息を吐き。
「そこまで言うなら、今度フローズン奢れや」
メロン味だぞ、と念押ししてきた彼はやっぱり。
……………本当に優しい友達だと、思った。
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ツナミカワ(プロフ) - ひよさん、ツナミカワです。またまた涙無しでは見れなかったです。最初三角関係だったのに天元にはちゃんとはっきり言えて、そこから実弥との進展がどうなるか楽しみながら見ていました。相変わらず感動させてくれる作品をありがとうございます😊 (8時間前) (
レス) @page50 id: 8933f39901 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 柚葉さん» 柚葉ちゃん、いつもコメありがとうございます♡ イチゴのようにちょっとでも甘酸っぱくなっていれば嬉しいです!! (2022年4月17日 20時) (レス) id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - よっしーさん» よっしー様、初めまして!! コメのおねだりにお応え頂き本当にありがとうございます♡ すごく嬉しいです!! なんと、、推し変の可能性とは……恐れ多くて震えますが、そんな風におっしゃって頂き浮かれちゃいます♡ 新作も、またお時間あれば読んでやって下さい!! (2022年4月17日 20時) (レス) id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - 京華さん» DK言うてたのが、甘酢でしっくり収まった次第です(笑) 天元さまは憧れの先輩であり、自慢のお兄ちゃんでいてほしい願望でした♡ つかこの話、オチは実弥な??(笑) いつもコメありがとう!! めちゃくちゃ励みになりました♡ (2022年4月17日 20時) (レス) id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - あさひゆうひさん» もう……わざわざ2回もコメありがとうございます(泣) 愛しかねえです!! ここぞと言う時に使いたいのが、伊黒さんと天元さまなのが通常運転(笑) ちょっとでもきゅんしてもらえて良かった♡ 藤の花も宜しくです♡ (2022年4月17日 20時) (レス) id: a2712468ed (このIDを非表示/違反報告)
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