夢？ ページ37
「お、おはよう」
DH「おはよぉ、ってもう昼だけどㅋㅋ」
目が覚めたのはオッパの家。
いつもなら普通のことが今日は何だか妙に緊張する。
それは昨日のオッパのせいだ。
私の首にオッパはキスした。あんなこと生まれて一度もされたことなくて、オッパの雰囲気がいつもと違ってて、怒らせたんだって怖くなった。
「あ、昼…うん…」
DH「今日の予定ってなんかある？」
「あ、いや、特にはないよ、」
オッパはいつも通りで昨日のことなんて無かったみたい。
…あったよね？あるよね？夢？夢だったのかな？
DH「A？お腹すいたでしょ、どーする？ラーメンでも食べる？」
「あ、うん、」
オッパはソファーから立ち上がってキッチンへ。
あれ？普通だ。不自然なくらいに普通。
昨日は靴を履いてない私をやっぱりオッパは抱き上げて部屋まで連れて行ってくれて、「1日1パックだもんね」なんて言って慣れた手つきで私のメイクを落として、
それでオッパの部屋着を渡してくれて、それでベッドに連れてかれて、ほんとに何もなかったみたいに「おやすみ」って部屋から出て行った。
「…夢じゃないじゃん、」
色々思い出しながら顔でも洗おうかと洗面台の前に立って鏡を見れば、首に赤く主張しているモノが…
花が咲いてるみたいに2つ。
「えぇ……？？」
思わずそこを抑えて頭を抱える。
なに？あれはどういうこと？？？
ムカつくって言われたような気がする。あの後謝られたけど、なにか怒らせたからだよね、こんな事されたのって。
DH「ん？」
「い、いや、別に、」
リビングに戻ればラーメンを作ってるオッパ。
思わずじっと見てたら眉毛を少しあげて微笑んだオッパ。
普通すぎる。
なんで？緊張してるのは私だけ？オッパは色んな人にああやってしてるから？
DH「A、ヒョクが迎えに来てくれるって」
「あ、そう、そっか、」
DH「ん」
オッパはまたスマホに目を向けた。ヒョクと連絡でも取ってるんだろう。
…えぇ、ど、どうしよう？
DH「もうすぐできるからね」
「あ、うん」
DH「…」
「な、なに？」
オッパはふっと笑って「何もない」とまたラーメンの準備をし始めた。
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作者名：りんご | 作成日時：2024年2月4日 20時
