ぼーっと… ページ35
「ん…」
目を開ければ見慣れない天井にベッド。
…ここはどこ？
「…」
…………あ、オンニの家か。
そうだそうだ、クリスマスパーティー。
ぼーっとする頭でぼーっとしながらベッドから降りた私はぼーっと部屋を出てぼーっと廊下を歩いてリビングの方へ向かう。
「っ、！？」
DH「しっ」
リビングのドアを開けようとした瞬間後ろから手を引かれて、唇に人差し指が当てられた。
「な、なに、？」
DH「しーっ！」
心臓が止まるくらいびっくりしたのに大きい声出さなかった私を褒めて欲しい。
オッパは私の腰に手を回して引き寄せて、また「静かに！」と小声で言われる。
「へっ？！やっ、やめて、降ろして！」
DH「A、しーっ」
オッパは私を軽々と抱き上げて、額同士をゴンッと当てて黙らされる。え？なんで？？？
オッパはそのままスタスタと歩いて行き、オンニの家を出た。
「え、ちょ、なんで？？オッパ？」
DH「ん？」
「どこ行くの？ていうか、私、くつ、」
DH「あぁ、明日、って今日か…ヒョクに持って帰ってきてもらお」
オッパは有無を言わさない感じで私を抱いたまま駐車場に来て、車に乗せられた。
「え？ねぇ、オッパ、なに？」
DH「ん〜？俺ん家に帰ろ」
「なんで？？？」
DH「なんでも！」
「えぇ…？」
なに？何で？？？
オッパ、なんか今日どうしちゃったんだろ。
「ねぇ、オッパ。なんか怒ってる？」
DH「へ？なんで？」
「だって…来る時からだけどずっと変な感じ。キュヒョンとの話とか、、なんか気に障った…？」
DH「…」
車を出して走っていたオッパは道路脇に止まり、私の方を見た。
DH「Aはさもっと色々気づかなきゃダメ」
「へ？なにを？」
DH「例えば、さっきはリビングにはヒョクとヌナがいたの」
「うん？」
DH「はぁ…」
何故かため息をつかれる私。
何が悪いの？？？
DH「今も、こんなに簡単に俺に連れ出された」
「？？オッパだからじゃん」
DH「オッパも男だよ」
オッパは私の頬に手を伸ばして真っ直ぐな瞳が私を捉えて、私は吸い込まれるみたいにその瞳を見つめた。
DH「ねぇ、そんなことばっかりしてたら食うよ」
グイッと近づいたオッパは私の耳元でそんなことを言って、耳を噛んだ。
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作者名：りんご | 作成日時：2024年2月4日 20時
