ぼくらの物語：Another Story② (ページ8)

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・ページ8

＜ソラ『あと、詐欺なんかにも引っかからないようにな、お前は人がいいから疑うってことをしなきゃダメだよ』＞

ソラはまるで母のように僕の心配ばかりを言ってる。
ご飯はちゃんと食べろとか、適度に運動しろよとか、ㅋㅋ

＜ソラ『それから、俺がいないからって暗い顔なんてするな。寂しいとか辛いとかそんな風に思うな。お前はもうひとりじゃない。』＞

ソラはまるで今までを見ていたかのようにそう言った。

＜ソラ『俺は先に父さんと母さんに会いに行くけど、お前はもっと後から来るんだ。たくさん笑ってシワシワになった顔で会いに来るんだよ。』＞

だんだんと目頭が熱くなってくる。

＜ソラ『お前はどんな人生を歩むのかな。昔はお嫁さんになりたいって言ってたよな。誰かと結婚なんかしてさ、子供なんかもいて、家族と幸せに暮らせてたら良いな。
でもさ、俺が心配なのはさ、俺のせいで、”ソラ”の人生を歩んでるんじゃないかって…』＞

ソラが言葉を詰まらせた。
僕の目にも涙か溜まってくる。

＜ソラ『もし、まだSJにいるんなら、、俺がどうとか思わずにいて欲しい。お前の人生なんだ。

俺は、、俺はさ、死ぬこととか怖くなかったんだよね。お前もそうだろ？父さんと母さんに会えるんならそれでもいいって思ってた、

だけどさ、今になって、、こんな今になって、俺、すげぇ死にたくないって思う、俺、死にたくない、
まだ、何もやってない、夢も、何も叶えてないんだ、俺もSUPERJUNIORとしてみんなと一緒にステージに立ちたかった、、みんなと一緒に歌って、、踊って、たくさんの人を笑顔にしたかった、、ステージから見える景色を、見たかった、生きて、やりたいことがたくさんあるんだよ、、』＞

初めて見るソラが本音を言ってくれた姿。
いつもソラは笑って『俺は大丈夫、心配するな。それよりもお前が心配だな』って言って、こんなことなんて言ったことがなかった。

泣きながらそういうソラに堪えていた涙が溢れ出す。

＜ソラ『俺が歌手になりたいと思ったのは、、有名になれば、もしかしたら、家族が現れるかもしれないって、思ってさ、、そしたらお前も寂しい思いしないでさ、幸せに笑って、生きれるんじゃないかって、、、

俺は、なんにも、叶えること出来なかったけどさ、、お前はちゃんと自分の夢、叶えてから来いよ、、』＞

ソラは涙を流しながらそう言った。
病気になってから初めて見るソラの涙だ。