・EH ページ48
ソラ「？？」
Aは不思議そうな顔をして俺を見上げた。
そりゃそうだ、、何言ってんだ、俺、
「だから、ほら、あれ、」
ソラ「あれ？」
「あの、が、がぉーって、、」
ソラ「なに言ってんの？」
首を傾げて俺から目線を外したA。
あ、あぁ、そうだよな。そう。
何言ってんだよ、俺。
もう一回見たいな、なんて、、変だぞ。弟の愛嬌なんか、
「いや、ごめn 」
ソラ「がぉーっ！！」
Aの方へ向き直って謝ろうとしたら、さっきのように指を少し曲げて顔の横へ持ってきたAが顔をクシャッとしてぴょんっと俺の前に立った。
「っ、、」
ソラ「びっくりした？ㅋㅋㅋ」
「あ、あぁ、」
ソラ「ㅋㅋㅋ」
面白そうにくくくと笑うAは俺の顔を覗き込んでる。
俺は手を口元へやって必死に平静を装ってる。
だって、こんな、、、照れるなんて、
ソラ「僕をバンビなんて言ってバカにするからだㅋㅋㅋ」
「うるさい、バンビ」
ソラ「僕はライオンだ」
「バンビ」
ソラ「ヤー！」
DH「なにやってんのー？」
ポカポカと攻撃性ゼロの打撃を俺にしてくるAの肩を組んで現れたドンヘ。
ソラ「聞いてよヒョン。ヒョンがぼくをバンビって言うんだ」
DH「うん？そっか？」
ソラ「だから僕が、」
ドンヘに何かを言いかけたAの口をなんだか反射的に押さえた。
ソラ「@￥♡◎※」
DH「どうしたの、ヒョク？」
「え、あ、あ〜…ちょっと、」
ドンヘのAの肩へ回す腕を退かしてAを練習室の端へ連れて行く。
ソラ「ちょっと、急になに？」
「さっきのは他のやつに止んな」
ソラ「さっきの、、あ、威嚇？」
威嚇、、あれ威嚇だったの？
「、それ。愛嬌になっちゃうよ。」
ソラ「え、まじ？」
「うん、まじ」
「もっと怖くしなくちゃいけないのかなぁ」って大真面目な顔して言ってるから笑いそうになる。
Aは愛嬌が苦手。
みんなはAにさせようとするけどかなり頑なに愛嬌はしない。
「だから止めとけよ？ドンヘなんかにしたら…みんなに広がってずっとさせられる」
ソラ「…絶対いや」
「だろ」
ソラ「ヒョン、ありがと」
「ん」
ポンとAの頭に手を置いた。
ホントのこと言うとあの表情もあの愛嬌も、独り占めしたいって俺のちょっとしたわがままだ。
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作者名：りんご | 作成日時：2023年10月9日 17時
