泣きたくない ページ39
2008年冬
LT「ちゃんと戸締りはしてよ？鍵かけるんだよ？寂しくなったら電話して？それから、」
「もう分かってるよㅋㅋㅋ」
会社から休暇を貰った。
休暇を貰えばヒョンたちはいつも実家に帰り家族と過ごすことがほとんどで、その時僕は宿舎に一人だ。
慣れたことなのにヒョンはいつも「ちゃんと戸締りして〜…」「ちゃんと暖かい格好で〜…」「知らない人が来たら〜…」って、心配事が多いみたい。
「ほら、早くしないと会う時間が減るよ。ほら、ほら」
LT「じゃあ、明日には帰ってくるからね」
「うん、いってらしゃい。楽しんでゆっくり休んで来てね」
玄関までお見送りして僕は部屋へ戻った。
休暇なので僕も家族に会いに行く。
休日出勤になって申し訳ないけどミンジュンヒョンに車で連れて行ってもらうんだ。
しかもその後はヨンヒヌナと3人でご飯を食べる。
1人でもぜんぜん寂しくない。
ぼーっと待っていると電話がかかってきた。ミンジュンヒョンだ。
「もしもし」
MJ＜ごめん、A。ヨンヒの具合が悪くて病院に行くことになったんだ、だから、＞
「え？ヌナが？！いいよいいよ、今日はヌナのそばにいてあげて！僕はまた今度でも行けるから！」
MJ＜ごめんな、＞
「いいって！それよりヌナの方が心配だよ！だからほんとに気にしないで！」
電話を切って僕はベッドに寝転がった。
さぁ、、いいとは言ったものの、どうしよう。
そうだ、勉強しよう。今日は数学やろう。
読み溜まってる本もあるし、
あ！松潤さんの花より男子も観ようかな。
なんだ、やること沢山あるじゃん！
僕は手始めにノートとテキストを開いて机に向かった。
「ふぁぁあ……」
勉強をし、本を読み、ドラマも見て、、あたりはすっかり暗くなっていた。
そうだ、曲作ろうかな。
何かをしてなきゃ寂しくなっちゃいそうで、パソコンを開いた。
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作者名：りんご | 作成日時：2023年10月9日 17時
