お近付き ページ37
2008年11月下旬
(ﾋﾟｯ…ｶﾞｺﾝｯ…)
自動販売機からいちごミルクが転がって出てくる。
「はぁぁぁぁ………」
そうため息をつきながら、ずりずりずりと壁伝いにしゃがみこんだ。
少女時代のために曲を作った。何曲か作って、それが会議にかけられてる。今。
緊張でどうにかなりそうだ。
ちょっと待ってろと会議室から出された僕は気を紛らわせるために会社の中を行ったり来たりしてた。
「…いや、だって別に、ダメ元だったし、、でも、ソシに歌って欲しい…、」
そんな小さな独り言をしゃがみこんで頭を抱えながら呟いている。誰にも見られたくない姿だ。
？「ソラヒョン？」
名前を呼ばれてハッとして顔を上げた。
「〜っ！」
MH「やっぱり、ソラヒョン」
目の前にはSHINeeの5人がいて、僕は慌てて立ち上がった。
「あ、、こんにちは」
5「「「アニョハセヨ！」」」
「お、おぉ、」
言っておこう。僕はものすごく人見知りであり、話すのが苦手なのだと。
「あ、何か買いに行にきたんですか？」
ON「水を、」
「どれがいいですか」
KY「いや、そんな…！」
僕が自動販売機にお金を入れるとみんな驚いてる。
先輩ってこういうことするんでしょ？
「入れちゃったから…テミナどれがいいですか？」
TM「スポーツドリンクがいいです」
「これですか？」
TM「はい！」
マンネのテミンは僕よりも5歳も歳下。
ヒョンたちは僕を赤ちゃんだとイジるけど、この子もいるからそんなこと言われると本当に恥ずかしい。
みんなすごくいい子達で、可愛い。
「みんなも…」
みんなにそう促すと遠慮がちにボタンを押した。
みんな「ありがとうございます」と丁寧にお辞儀してくれた。ほんとにいい子たち。
MH「ヒョンは、」
「あ〜…少しね、、それよりも、こんなに遅くまで練習ですか？」
JH「はい」
「よく、頑張ってますね」
こういう時、ヒョンたちはどうしてくれるっけ…そうだ！
僕は少し背伸びをして目の前にいるミノの頭を撫でた。
隣にいたジンギ、ジョンヒョン、テミン、キボムにも同じように撫でた。
「……あ〜…ぼく…何か…」
MJ「ソラ、ちょっと」
「あ、はい！じゃあ、頑張ってくださいね。僕も…うん、僕も頑張る」
僕は礼をして5人の前を後にした。
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作者名：りんご | 作成日時：2023年10月9日 17時
