オンマ＿RW ページ35
2008年
「もう、また…風邪引いちゃうよ？」
朝。上の階に上がり、リビングに入ると勉強道具を開いたまま机に突っ伏して寝てるAにそう言う。
Aは勉強熱心だ。最近は寝る間を惜しんで勉強してる。高卒認定の試験を受けるらしい。だから本当によく頑張ってる。
だけど、冬にリビングで寝たら風邪引く。それは見過ごせない。
「A、ほら。部屋で寝なよ。」
ソラ「ん…りょうくひょん」
「おはよう。ほら、お布団で寝ないと風邪引くでしょ？僕何回も言ってるよ？」
ソラ「うん…」
眠そうに立ち上がり部屋では無くAはソファーにダイブした。
「こら、そこで寝ても一緒。風邪引くよ。」
ソラ「すぐおきる…ちょっとだけ、」
「もう」
僕はAの部屋に入って布団を引っ張ってきてソファーで寝るAにかけた。
「朝ごはん作るから、起きたら下に降りておいで？」
ソラ「うん…」
僕は下に戻って朝ごはんを作る。
朝ごはんって言っても実は時間的にはお昼だ。
冷蔵庫にあるものでぱぱっと焼き飯でも作ろうかな…。そう考えながらキッチンにいると寝癖をつけたキュヒョンが起きてきた。
「おはよう、キュヒョナ」
KH「おはよ…」
「また夜中までゲーム？」
KH「うん」
「寝なよ…ㅋㅋ」
「昨日はイベントあったから」なんてキラキラした顔して言ってるキュヒョン。
「ご飯は？食べる？」
KH「うん」
「あ、ヒョンおはよう」
EH「うん、ぉはよ…」
「ヒョンも食べる？」
EH「うん…」
KH「手伝おうか？」
「いいよㅋㅋㅋ」
何故かキラキラスマイルで僕を見て腕まくりをしてるこの人。ゲームで勝ったのかな。
EH「ねむ…」
「昨日も遅かったの？」
EH「いや…まぁ…」
歯切れの悪い返事。あ、彼女かな。
DH「おはよ！」
「おー、おはよ。Aは？」
DH「いるよ！連れてきた！」
ソラ「うん…」
ドンヘヒョンとAが手を繋いでリビングに入ってきた。横目で見たAはものすごい眠そうで、きっとヒョンに起こされたんだと思う。
KH「え、ちょ、どんな寝癖？ㅋㅋㅋ」
EH「そういうお前も寝癖すごいけど？ㅋㅋㅋ」
DH「かわいいㅋㅋㅋ」
そんな会話が聞こえる。きっとAの寝癖だな。
こんな短時間で寝ぐせが付くのか疑問だけど。
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作者名：りんご | 作成日時：2023年10月9日 17時
