王子のお気に入り ページ24
2008年
僕が初めて見た美少年というのはシウォンヒョンだ。
優しくて紳士で、カッコよくて、、王子様みたい。
もちろんジョンスヒョンと会った時もかっこいいと思ったし、ヒチョルヒョンと会った時も綺麗な人だとは思ったけどなんせ怖いっていうのが勝ったからさぁ。
SW「A、ヒョンにポッポは？」
僕を軽々とお姫様抱っこしてそういうヒョン。
「やだ」
SW「お…？」
「ㅎㅎㅎ」
SW「どうして？ヒョンにしてくれないの？」
「こわいㅎㅎㅎ」
迫ってくるヒョンの顔をぐいぐいと押し返す。
それでも全く動かないヒョン。
ヒョンに初めて「ポッポして？」って言われた時は驚いたけど、ヒョンたちにポッポは気軽にするものだと言われたからあまり気にせずしてたけど…気づいた。そんな欧米的な文化は無い。
いや、日本に比べてなんか距離は近いと思う。だけどこんなに頻繁にポッポしてる人僕ら以外に見たことがないもん。
SW「最近ヒョンにポッポしてくれないね…」
「ㅎㅎㅎ」
SW「ヒョンがAをすごく愛してることは知ってるでしょ？」
「うん」
SW「Aはヒョンのことどれくらい愛してる？」
「ん〜…すごく」
SW「ㅎㅎㅎ」
シウォンヒョンは僕の額に顔をくっ付けて笑った。
ヒョンは自分でも分かるくらい僕を甘やかす。
可愛がられているんだなってすごく思う。
SW「Aや、どうしてヒョンにポッポしてくれないの？1回だけは？だめ？」
「ヒョンはキュヒョナにも同じことを言ってるもん。キュヒョナにしてもらいなよ」
SW「僕は二人にして欲しいもん」
「うわぁ、欲張り！」
SW「ねぇ1回だけ。してくれるまで降ろさないからねㅎㅎㅎ」
「ずるい！」
SW「Aが抱っこしてって言ったんでしょ〜？ㅎㅎㅎ」
僕を抱きながらクルクルと回るヒョン。
僕は落ちないようにヒョンの首に腕を回してぎゅっと掴んでる。
「こわい！」
SW「ん？ポッポ？」
「ん！」
ヒョンの頬にポッポするとヒョンは満足気に笑った。
ヒョンは初対面の印象から変わった。
「ぼく、ヒョンのこと王子様だって思ってた」
SW「…思ってた？いまは違うの？」
「う〜ん…なんか違う」
SW「oh…」
「ㅎㅎㅎ」
ヒョンは僕を抱き上げたままステージ(今はスパショのリハーサルの休憩中)を降りた。
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作者名：りんご | 作成日時：2023年10月9日 17時
