僕のいる場所 8

・ ページ4

井「法定速度守ってよ！？ 怖ぇんだよ！！笑」


「大丈夫、法には触れない。」


井「赤信号だよ、赤赤赤」


「分かってるよ、うるさいなぁ笑」









何故か焦り始めた井ノ原くん

私、そんなペーパードライバーでもないんだけど？笑














井「A、青。青青」














井「A。一時停止だよ。」


















井「A…「ねぇ、もううるさい笑笑」」












横で指導を入れてくる井ノ原くんを片手で抑えるようにする











井「あ"ぁ、片手で運転！！」


「分かった、分かったよ。だから黙って笑笑」


井「もぉぉ、怖ぇぇ」


「だから、結構色んなとこ行ってんだって！大丈夫だからね？笑笑」


井「ほんとかよぉ」


「どうしてそう信用しないかなぁ！笑」


井「なんか信用ないんだよぉ」


「なんでよ笑」












そんなこんなで車を走らせてると海が見えてきた












「海だぁ！」


井「いいね〜、気持ちいいね〜！」












少しずつテンションが上がってきた私たち


もう少し走らせて、海辺に停車した








平日のお昼ということもあってか、人はまばらで私たちにとっては良い環境












井「ちょっと歩く？」


「うん」










二人で波打ち際を歩きながら何気ない会話を楽しむ





靴を脱いで裸足で水をパシャパシャしながら歩いていたら、砂に足を取られて転けそうになった











井「っぶねぇ。大丈夫？」


「あ、うん。ありがと。」


井「もう気をつけてね。ほら、」


「え？」


井「手、繋いで。Aはいつ転けるか分かんないんだもん。ほら、」


「う、うん」












久しぶりに握った井ノ原くんの手は大きくてゴツゴツしてて、男の人って感じの手をしていて


私は不覚にもドキドキしてしまった。























井「ありがとな。楽しかった」


「こちらこそ、ありがとう。ほんと急にごめんね？」


井「いや、いーのいーの！ すげぇ楽しかったし、Aを独り占めできたし…運転もありがとね。家まで送って貰って笑」


「イノッチのこと大好きだから良いよ。」


井「俺も〜笑」


「また…デートしてくれる？」


井「当たり前だろ！」


「へへっ笑 嬉しいなぁ。じゃあね！ありがとね！またね！」


井「おう」










ひらひらと手を振ってくれてる井ノ原くんを背に走りだす



久々のドライブは、デートみたいでなんだか楽しかった。
絶対、また行こっ笑

魚→←ドライブ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す