7人兄妹の日常 ４

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快彦side







熱を出してしまった



剛が、


「バカでも風邪引くんだな」


って言ってた気がするけど気にしない





俺が風邪を引くと、薬を持ってきてくれるのはAだ

それ以外俺は受け付けないからね！


兄貴に言われても、飲むきならねぇしな！
やっぱり可愛い子に言われなきゃさ！




でもやっぱり、キツい


Aが薬を持ってきてくれた時も、ちょっと弱気になってるし…









寝てると、Aとは入れ替わりに誰か入ってきた









剛「おい、大丈夫かよ」


「…ごぉ？」


剛「そうだけど」


「大丈夫…大丈夫…」


剛「無理すんな。早く元気になれよ。…あんたが居ねぇと健の相手が大変なんだよ」


「そっか…ありがとね笑」


剛「…まぁ、ゆっくり休めよ」









そう言って俺の部屋を出てった剛

素直じゃない剛の言葉を受け取って、また布団を口元までかけた


ふふっ…なんだか嬉しいな









目が覚めるとAの顔が間近だった

Aは俺のおでこと自分のおでこをくっつけて熱を測ってた


え？？そんなことする？？


あざと過ぎない？？？？ねぇ？？









そんなAの腕を掴んで俺は引き留めた


Aを後ろから抱き締め、温もりを感じる







あぁ、ずーっとこのままでいたい…








そんなことを熱のせいでボーッとしている頭で考えた





人の温もり、いや、好きな人の温もりはやっぱり心地よくてまた俺は寝てしまったらしい





目が覚めると、Aは俺の手を握り眠っていた


時間はさっきから一時間ほどは経っているだろう







「ずっと繋いでくれてたの…？」


准「そうだよ」


「うわっ！？えっ！？」


健「A、快兄の隣から動こうとしないんだもん」


「えっ、あれっ、いつから？」


准「30分位前から、Aを連れ戻しに来たんだけど「手、握ってるから」って動こうとしなくて」









俺の部屋でくつろいでる健と准にそう言われ、多分今の俺はだらしない顔になってると思う









A「んぅ……あ、よしにぃ、起きたぁ？」


「起きた起きたぁ！」


A「なんだか元気になったね…熱は…」


健「あっ、Aっ」









また、おでこをくっ付けてきたA


いま俺絶対にだらしない顔になってる









A「うん、熱は無いね！」


「おう！ありがとな」









頭を撫でると嬉しそうに微笑んだA




この後、健と准が「熱あるかも」って測ってもらおうとしてたの、面白かったよ笑

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