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「えーっと、買うものは...」
本格的に準備を開始した演劇発表会。
裏方兼買い出しの私は椚ヶ丘商店街に来ていた。
もちろん、カルマ君とだ。
かわいらしいメモ帳に書かれたのは大きめの名前シールと衣装に使う古着、全員分の飲み物などなど。ひとつ言わせてもらいたい。
『全員分の飲み物 by 殺せんせー』ってなんだ。差し入れってパシられるものだっけ
あと後ろつけてるのバレバレなんだけど。練習どうした。
「お、Aちゃん！何、デートかぁ？」
近くにいた肉屋のおじさんがいつも通りの大きい声でそう言った。
「あ、そう見えます〜？」
「違います。」
頬に手を当てて照れてみせると、隣からすぐに否定が入った。
おじさんにしつこく追及されてもカルマ君は押されることなく否定を続けた。
あれ、なんか涙出そう。
「おじさん！私たち用事あるからもう行くね！」
「そうか、引き留めて悪かったな。」
なかなか終わりそうになかった話を強引に止め、別れを告げた。
それからは業務連絡程度の会話だけで何も話は弾まなかった。
*****
「ただいまー！」
元気よく教室に入ると、まさに悪役な顔をしている杉野がいた。
「え、その顔で有希子に近づかないで」
「Aちゃん、大丈夫だよ。杉野君は優しい人だってわかってるから。」
有希子の優しい言葉を聞いた杉野は若干発狂して悶えていた。だから怖いって。それを笑顔で見ている有希子もすごいとしか言いようがない。
「それで、買えたものはどれ？」
メグに買い出しの結果を急かされ、私はあわてて買い物袋を差し出した。
「片岡、これも」
「結構いっぱいね...ってこれ...」
カルマ君が持っていた袋には差し入れのジュースが入っていた。
そういえば、買ったときに自然と彼が袋を手にしていた。
重いから、なのだろうか。
私を女の子として見てくれていることにどうしようもなく嬉しくなる。
そういう優しいところが大好きで、苦しいんだ。
「買いに行ったのは俺たちだけど、タコからの差し入れだって」
そう言った彼はしっかりと殺せんせーにお金を請求し、ナイフを振るった。そして何事もなかったように渚の方へ行くと思われたが、そのまま殺せんせーに捕まっていた。何を話しているのだろうか。内緒話のようで、何も聞こえない。私は特に気にすることなく、友人の会話に加わった。
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クラスペディア(プロフ) - とても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年11月30日 12時) (
レス) id: 62ecb839ba (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコマメ(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！！頑張ってください！！ (2019年8月6日 15時) (レス) id: e0e3b2ec8d (このIDを非表示/違反報告)
Liar.@旧雪の飴 - めちゃんこ好きです！！！これからも頑張ってください！！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: 1ec8cf476f (このIDを非表示/違反報告)
朱桜よろん - こんなに素晴らしい作品を……ありがとうございます……！次に更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年7月1日 18時) (レス) id: 04adea9d04 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - すごく面白くて好きです！更新されるのを毎日楽しみに待っています！ (2019年7月1日 17時) (レス) id: 14b092647b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2019年6月10日 21時
