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防衛省からの多額の口止め料と賞金で系列校を作れると理事長は言った。
「さあ、殺せんせー。私の教育の礎となってください。」
理事長に促されるまま殺せんせーは次の問題集を開いた。
そして＿＿
閉じた。
「はい、開いて解いて閉じました。」
驚く私たちを置いて、彼はこの問題集シリーズの問題の位置と答えをほとんど覚えているといった。それだけでなく、日本全国の問題集を憶えている、と。
すらすらと残りの二冊も解き終え、殺せんせーのターンが終わった。
残るは理事長の一冊となった。
「あなたの番です。どうですか？目の前に自分の死がある気分は。」
理事長は問題集を見つめていた。何も言わず、ただ、ただ見つめていた。
彼の脳裏に映る走馬灯に誰がいるのか、何を思うのか、この場に知る者は二人だけだった。
「浅野理事長、最後の一冊を開きますか？」
殺せんせーの問いかけと、生徒の挑発、言葉に返事せず、理事長はその思いを口にした。
「今年のE組の生徒は...いつも私の教育の邪魔をする。ここまで正面切って刃向かわれたのは今年に入って何度目だろうか。」
その言葉にあたりはしん...とする
「殺せんせー。私の教育論ではね あなたがもし地球を滅ぼすなら...それでもいいんですよ。」
その言葉を最後に、問題集が開かれた。
爆風が過ぎ去った時、教室にいたのは息絶えた理事長...ではなく、殺せんせーの皮に守られた理事長だった。理事長は殺せんせーに数学の問題を開いたときに使わなかった理由を問うた。それに対し、殺せんせーは理事長のためだ、と言った。殺せえんせーは賭けに負けた時の理事長の行動を確信していたのだ。
「.........なぜ...私の行動を断言できる？」
「似た者同士だからです。」
理事長の問いに殺せんせーはそう言った。お互いに意地っ張りで教育バカ。自分の命を使ってでも教育の完成を目指す怪物な二人。確かに、似た者同士だ。E組を作ったのは理事長で、恵まれた状況のここで教えることができた殺せんせー。同じ状況で仲間意識を強め、結束した私たちが、
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クラスペディア(プロフ) - とても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年11月30日 12時) (
レス) id: 62ecb839ba (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコマメ(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！！頑張ってください！！ (2019年8月6日 15時) (レス) id: e0e3b2ec8d (このIDを非表示/違反報告)
Liar.@旧雪の飴 - めちゃんこ好きです！！！これからも頑張ってください！！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: 1ec8cf476f (このIDを非表示/違反報告)
朱桜よろん - こんなに素晴らしい作品を……ありがとうございます……！次に更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年7月1日 18時) (レス) id: 04adea9d04 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - すごく面白くて好きです！更新されるのを毎日楽しみに待っています！ (2019年7月1日 17時) (レス) id: 14b092647b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2019年6月10日 21時
