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そしてプリン爆殺計画の準備二日目。
一晩冷やしたそれからパイプを抜き、素肌を表したそれを滑らかに整えていく。
締めにカラメルソースをかけ、表面をバーナーであぶると…
「できたぁーーーっ!!」
ぷるるんっと美味しそうなプリンがそのボディを自慢するかのように揺れた。じゅるり、とヨダレが垂れそうになるのを堪え、スマホで映えそうな写真を撮った。まぁこの時空に某映えアプリはないんだけども。
*****
「………こ、これ全部先生が食べていいんですか？」
招かれた客の殺せんせーが興奮気味に私達に問う。
了承した私達は教室で起爆を見守るためにその場から立ち去った。
先生が食べ進めていくのを見守る中、緊張した空気の傍で憂い気に校庭を見つめる少女の姿があった。
「ダメだーーーっ!!」
ついに、彼女は叫んだ。
「愛情込めて作ったプリンを爆破なんてダメだーーー!!」
「ちょっ落ち着け茅野!!」
「プリンに感情移入してんじゃねー、茅野!!フッ飛ばすために作ったプリンだろーが!!」
大号泣するカエデを抑える寺坂。
カエデの叫びは止まらず、
「ずーーっとこのまま!!校庭でモニュメントとして飾るんだい!!」
「腐るわ!!」
ついにアホなことを言い出した彼女に皆がつっこむ。暑さで溶けたプリンにハエたかってんの見るの嫌だよ私。不登校なるわ。
収集がつかなくなったところに、休憩だと言って殺せんせーはやってきた。込めておいた爆弾はご丁寧に外して。
「プリンは皆で食べるものですよ。綺麗な部分をより分けておきました。」
みんなに配られる、愛情こもったプリン。
「ただし、廃棄される予定の卵を食べてしまうのは…厳密には経済のルールに反します。食べ物の大切さと合わせて次の公民で考えましょう。」
「はーい」
皆で作ったプリンを皆で食べる。市販のものより、ずっとずっと美味しいものだった。
「でも、茅野がここまで徹底してやると思わなかった。楽しかったし、意外だったよ」
渚がカエデにそう言った。彼女もまた
「ふふ、本当の刃は親しい友達にも見せないものよ」
そう答えた。プリンマニアも
ぷるんぷるんの刃を隠した暗殺者。
彼を殺す、その時まで____
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クラスペディア(プロフ) - とても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年11月30日 12時) (
レス) id: 62ecb839ba (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコマメ(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！！頑張ってください！！ (2019年8月6日 15時) (レス) id: e0e3b2ec8d (このIDを非表示/違反報告)
Liar.@旧雪の飴 - めちゃんこ好きです！！！これからも頑張ってください！！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: 1ec8cf476f (このIDを非表示/違反報告)
朱桜よろん - こんなに素晴らしい作品を……ありがとうございます……！次に更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年7月1日 18時) (レス) id: 04adea9d04 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - すごく面白くて好きです！更新されるのを毎日楽しみに待っています！ (2019年7月1日 17時) (レス) id: 14b092647b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2019年6月10日 21時
