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殺せんせーに満点の評価をもらったその日の帰り道、ビッチ先生が得意気に女子の案を出したのは自分だと言った。
「あいつ本当女心わかってないから。結局私にはプレゼントもくれなかったし」
「え？」
「あのタコでさえ分かってたのに!!あー思い出したら腹立ってきた!!行くわよA!!」
「はいはい。皆、バイバイ！」
彼女が怒っている理由は、ただひとつ。
4日前の10月10日____誕生日のことだ。
「ホント信じらんないわよね!! 」
思い出したことにより怒りが増幅している彼女。好きな人に祝われたいのは何歳になっても同じなんだなぁ、とひとり納得する。
あぁ、もちろん私はお祝いしたぞ。お世話になってるしね。カロリーという名の暴力で盛大にお祝いしたら喜びと怒りが同時に来ました。手作りスイーツ天国だったからね。女子は嬉しいけど嫌だよね。
「はぁ…ヤケ食いしたい気分だわ」
「ケーキで太ったって泣いてたの誰」
「それはそれよ!!」
生憎今日の夜は弁当の残り物なんだよなぁ、と思いながら彼女の隣を歩いた。
*****
翌日、E組の皆による『ビッチ&烏間くっつけ計画第二弾』が行われた。夏休みの旅行以来の下世話である。
まず、メグがビッチ先生を教員室から引き抜き、2人を離れさせる。その隙に買い出し班はプレゼントを探しに行くという計画だ。
ビッチ先生を足止めすることが出来、順調に事が進んでいた。しかし___成功とは言えなかった。
「祝いたいのは本心だ。恐らくは最初で最後の誕生祝いだしな」
「…何よ。最初で最後って」
冷酷な烏間先生の言葉に、涙を堪える彼女の姿があった。隠れているから見えないけれど泣きそうな顔してたのは覚えてる。
ｶﾞﾗｯ、と音を立てて真上の窓が開く。
「…こんな事だろうと思ったわ。この堅物が…誕生日に花贈るなんて思いつくはずないもんね」
冷酷な目をしたビッチ先生は銃で私達の後ろの気を撃った。冷たい言葉を放つけれど、どこか傷ついているように見えた。
…いや、違う。本当に傷付いているのだ。
「おかげで目が覚めたわ。最高のプレゼントありがとう」
彼女はそう言って、花束を返し、その場から去った。
「ごめん、私も帰るね!!」
「え、A!?」
そっとしとくのが得策だと思う。
私に出来ることなんて、何も無い。
それでも、一人にしてはおけなかった。
その痛みは私も知っているから___
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クラスペディア(プロフ) - とても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2019年11月30日 12時) (
レス) id: 62ecb839ba (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコマメ(プロフ) - とっても面白いです！応援してます！！頑張ってください！！ (2019年8月6日 15時) (レス) id: e0e3b2ec8d (このIDを非表示/違反報告)
Liar.@旧雪の飴 - めちゃんこ好きです！！！これからも頑張ってください！！ (2019年7月15日 22時) (レス) id: 1ec8cf476f (このIDを非表示/違反報告)
朱桜よろん - こんなに素晴らしい作品を……ありがとうございます……！次に更新されるのを楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年7月1日 18時) (レス) id: 04adea9d04 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - すごく面白くて好きです！更新されるのを毎日楽しみに待っています！ (2019年7月1日 17時) (レス) id: 14b092647b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2019年6月10日 21時
