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「えっと、どこから話したらいいんだろう」
"私のこと"と漠然と言われただけで、何から話すべきなのか困っていると、カエデが助け舟を出してくれた。
「Aちゃんさ、私の本名とか、お姉ちゃんのこととか全部知ってたよね。触手を持ってたってことも。深く考えないつもりでいたけど…なんで知ってたの？守れなくてごめんって、何？」
カエデが聞きたいのは、雪村姉妹に関することだった。確かに、完璧に演じてた天才子役が正体を見破られて、なおかつ復讐のことも知られてたら疑問に思うだろう。
いきなり、核心に近い疑問を投げつけられるとはね…
「…こんなこと、言っても信じて貰えないかもしれないけど…E組に来てから少し先の未来が見えるようになったの」
私の言葉に、その場がザワついた。
未来が見える、というよりは未来を知ってる、だから少し嘘にはなるけれど、転生トリップだなんて言うよりは信用度はあるだろう。
「未来予知…ってこと？」
「そんなとこ。私が見た未来は変えられなくて、私は先回りすることしか出来なかった」
私の能力的な話を皆は、そういえば…と納得している様子だった。
まさか数々のボロが嘘の助けになるとはね…
「私が皆に隠してたことはこれだけだよ」
「そっか、ありがとな。話してくれて」
ごめんね、嘘をついて。
「一応聞いておきたいんだけどさ、殺せんせーを助ける方法って…あるの？」
桃花が恐る恐る私に尋ねた。
「あるよ。あんまり覚えてないけど…国のプロジェクトにあったはず」
「国の…」
教室に戻ってから律が本体からプロジェクトのデータベースに侵入した。
国家機密であるそのデータの中に、それらしい研究を発見した。
“触手細胞の老化分裂に伴う反物質の破滅的連鎖発生の抑止に関する検証実験”
その概要には、最終結果サンプルが１月２５日にISSから帰還する予定であるということが書かれていた。“ISS”、つまり、国際宇宙ステーションだ。
しかし、国にとって末端の暗殺者に過ぎない私たちに結果が知らされることはないだろう、と烏間先生は告げた。私たちは国にとってはただの中学生で、ただの駒なのだ。
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みゅー - 番外編がものすごく楽しみで仕方ないです！この作品は心に響きました。気づけば目から涙がひとつ、ふたつとポロポロ流れ落ちていました。それくらい、この物語に引き込まれていたんだと感じます。このような素敵な作品をありがとうございました！ (2020年5月13日 20時) (
レス) id: 5f57d7ba9d (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 涙腺がああああああ！はい、凄いですね。続編、待っております！ (2020年5月9日 13時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 完結おめでとうございます！みんなの性格を言っていって、思い出を振り返るところ泣きました…。面白かったです。 (2020年4月18日 19時) (レス) id: 99b0958fb1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎葵。(プロフ) - 泣きました。完結おめでとうございます。しばらく泣きます。 (2020年4月10日 19時) (レス) id: 5d39630b57 (このIDを非表示/違反報告)
うりよ - ガチめに泣きました。完結おめでとうございます。他の皆さんのように、番外編が見たいです。 (2020年4月3日 15時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2019年12月28日 9時
