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「多分その原因、渡辺さんがカルマ君を追い越して1位とったからだと思う」
声の主は、渚だった。なんのことやら、と思い記憶を遡らせる。
私の記憶には、確かに学年１位になった記憶があった。それとカルマ君へ厳しい視線と言葉を放ったことも。
「もう死んで詫びるしかない」
「は？」
何を思ったか私は仕込みナイフで自分の腹を刺して刺しまくった。泣きじゃくりナイフを腹に刺す姿は傍から見たらカオスどころか恐怖だろうが、私にとっては必死の生への抵抗だった。
「やめなさい、Aさん」
殺せんせーに名前を呼ばれ、私の手は止まる。
「いくら人に安全だと言ってもナイフはナイフです。ナイフで刺すなんて、いけませんよ」
「殺せんせー…だってぇ」
「カルマ君に言わなきゃいけないことがあるでしょう。必ずカルマ君と話しなさい。それが君の死ぬ前の課題です」
死ぬ前の課題、だなんて…生徒へのお説教が先生らしいのがまたこの人らしい。人間の教師でもこんな課題出さないぞ。
「わかりました、殺せんせー」
そう言うと、先生はバッテンからマルの表情になり、微笑んだ。いや微笑んだのかどうかは雰囲気でしかわからないが。
「渚、馬鹿にしてごめんね」
「え？！あ、うん…？」
私は教室を走り出た。善は急げって言うしね。
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正義の味方になりたかった男(プロフ) - 大好き、愛してる (2020年2月21日 10時) (
レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
莉亜 - 面白いです！すっっっごい好きです！この作品！更新頑張ってください！（＊^o^＊） (2019年1月26日 22時) (レス) id: 0b051a452c (このIDを非表示/違反報告)
しゃろん(プロフ) - 控えめに言って、めちゃくちゃ好きですこの夢主！！、！！！！ (2019年1月19日 16時) (レス) id: c5bdc26a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜桃 | 作成日時：2019年1月3日 15時
